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[ヒラメ]
茨城県鹿島港出船…鹿島南沖 大久丸

ライトヒラメの威力 鹿島沖で体感!アタリが止まらない

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本誌編集部◎村上 敬洋
掲載号: 2011年1月15日号

タモ取りが間に合わない!

 


山田さん(写真奥)と勝久さんは大の仲よし。 これがホントのライト兄弟。なんちゃって!


 開始から数分で船中合計は10枚を楽に超え、2枚、3枚と枚数をのばす釣り人もチラホラ。
 これだけアタリが続けばタモ取りも間に合わない。若船長の勝久さんは玉網を片手に船上を飛び回っていたが、とてもじゃないが追いつかず、多くの常連さんが「待ってられるか!」といわんばかりにボンボンと抜き上げていた。すごい光景である。
 ヒラメを手にした皆さんの仕掛けには水中ライトが付いていた。主力のブルーを選んでいる人が多かったが、その他の色を選んでいる人も数名。
 さて、周囲が明るくなってくるとライトをつけていない人にも積極的にアタリが出始めた。「今年は例年に比べると型がいいんだよね。ソゲはたまに釣れるくらいだよ」そうつぶやく船長の横顔は、どこか満足げ。私にもうれしさが伝わってくる。
 そんな食いも9時を過ぎたころから落ち着き、10時を回ると南風が強くなってきた。ちょうど風向きと潮の方向が逆になり、船を流すのも難しい状況。
 しかしそこは百戦錬磨の大川船長。側面を風に向けてじっくりポイントを流すと、またしてもヒラメのアタリが出始めた。
 ふと常連の山田さんのオケをみると、ヒラメで真っ黒。何枚釣ったのかと尋ねると、「8枚です」とサラリ。
 は、8枚!
 確かに今期はツ抜けも狙える好況と聞いていたが、実際にこれだけのヒラメがオケに入っている様を見れば、驚きを通り越し感動すら覚える。
 その後もポツポツとアタる状態は続き、最後の流しで3.2キロという良型が出て、無事に取材を締めくくることができた。
 沖揚がりは13時。釣果は0.6〜3.2キロを0〜9枚。トップはもちろん山田さん。
 さすが好調の鹿島。いい釣果が出たなと思っていたが、船長はやや不満げな表情。「もともとヒラメは1枚釣れれば御の字の釣りだから、船中0〜9枚なら上出来かもしれない。でもここ数年はずっとヒラメの魚影が濃くて、ツ抜けも狙える状況が続いている。だから今日の釣果というのはオレとしては納得がいかないんです。ボウズの方も3人出てしまったしね。もちろん今後も魚影が濃いままかどうかは分からないんだけど、今の模様なら頭が10枚を超えなきゃ物足りないんですよ」
 なるほど。なんかぜいたくな気もするが、これが鹿島の現況。
 だから皆さんも憧れの1枚ではなく、ツ抜けを目指し釣行してください。



大久丸]左から若船長の大川勝久さん、大川久明船長

 

 


 

 

Page1 船中あちこちでヒラメが舞う
Page2タモ取りが間に合わない!



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。