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[ヒラメ]
九十九里片貝港発…片貝沖 正一丸

片貝沖のヒラメが解禁 今期も絶好調の幕開け

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本誌APC(神奈川)/平林 潔
掲載号: 2010年10月1日号

1枚目に3キロ級!

 


1~2キロの良型が目立った。このサイズになれば食べ応えもバッチリ!
釣り場に合った仕掛けを使うことがヒラメ攻略の第一歩


 9月1日から九十九里片貝沖が部分解禁し、ヒラメ釣りが始まった。
 10月1日の全面解禁に比べて釣りができる範囲は狭いけれど、解禁ってなかなか魅力的な響きがある。
 「まだ攻められていない=スレていないヒラメ=いい思いができる!」というのが偽らざる本心。
 そんな解禁直後のヒラメを釣りたくて片貝港の正一丸へ出発したのは9月2日の1時。横浜の自宅からは高速を走って2時間ちょいで片貝港に到着。九十九里もずいぶんと交通の便がよくなった。
 すでに到着していた村上記者と合流し船に乗り込む。
 前日は解禁初日とあってヒラメ船は2隻出し。0.8〜2.5キロのヒラメを1隻が2〜7枚。もう1隻が0〜6枚という結果。このぶんなら今日もいけそうという雰囲気だ。
 当日は1隻出しで計9名が乗船。僕と村上記者は右胴の間に並んで釣り座を構えた。
 
 薄明るくなった4時半に出船し、片貝沖のポイントへ1時間近くかけて走る。海はナギ。まだ太陽が顔を出してはいないので、海の風が涼しい(そのうちギラギラになるのは間違いないけどね)。
 大きなトビウオの華麗な飛行を眺めて楽しんでいるうちに釣り場に到着した。
 水深は30メートルほど。配られた15センチ前後のイワシにハリを刺し、ゆっくり海底に届ける。
 トーン、トーンと時どきオモリが海底を打つ状態にタナを維持し続けるため、竿を手に持ったままアタリを待つ。
 3メートル前後の竿に電動リールを組み合わせている人が多かったが、僕は2.4メートルの竿に手巻きリール。長時間竿を手に持って釣る場合には、短い竿のほうが軽いし操作性もいいように思える。
 スタートして10分ほど経過したところで右ミヨシ氏の竿が大きく曲がって1キロちょいのヒラメが取り込まれた。
 続けて左ミヨシ氏が1キロオーバーとキロ弱のソゲ級を連続ゲット。
 さすが解禁直後の片貝沖だ、魚影が濃い。この分なら僕らにもおこぼれが回ってきそうだと期待する。
 6時ごろには右大ドモ氏が1キロオーバーをゲット。右ミヨシ氏にも2枚目がきた。
 しばらくして僕の竿にもグーッというアタリ。テンションを与えたまま少し送り込むとグーッときたが、いつまでたってもそのまま。
 「ああ……行っちまった」
 竿を上げると、イワシにはしっかりとかみ跡が付いていた。それも親バリが打ってある口とトレブルフックの孫バリが打ってある背中を避けてのガブリだ。
 こういう要領のいい魚っているんだよね。ヒラメを始めとした泳がせ釣りっていうのはこんなことがあって当たり前。まあ、釣れない魚ってのがいるってことだ。


 

 


 

 

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