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本誌編集部◉斉藤 貴伸
掲載号: 2011年8月1日号
順調に釣れているボートハゼ
デキハゼは1メートル前後の浅いポイントに集まっている
趣味は古代魚の飼育という升君
開幕して順調に釣れている江戸川放水路のボートハゼの取材にあたり、自宅マンションの隣の部屋の川崎さん親子を誘ってみた。以前から一緒に釣りに行きましょうと話していたこともあり、二つ返事でOKとなった。
長男の升(のぼる)くんは9歳の小学3年生。魚を始めとした生物に大変な興味を持ち、自分で飼育してもいる。その飼っている生物がすごい。
「ポリプテレス.パルマス」なんて魚を知っているだろうか。これは観賞用の古代魚。この他ブラックアロワナやウーパールーパー、イモリに錦鯉といくつもの水槽に分けて飼育している。その管理をお父さんに手伝ってもらうことは多少あると思うがほぼ自分でやっているという。
そんな升くんだから、ハゼを釣りに行こうというと、
「マハゼなの? よく似たチチブも釣れるの?」ときた。魚の知識においてはこちらが負ける部分がかなりあるかもしれない。
7月3日の日曜日、江戸川放水路の高常遊船に着いたのは午前5時半。時田記者と合流し、おかみさんにボート2隻とエサの手配をしてもらう。まだまだ1メートル以内の浅い場所がいいと聞いてから桟橋に向かう。
この日は大潮で早朝が満潮、昼に干潮となる。できれば逆のほうがよかったが、このところの日中の暑さを考えれば、早朝から釣り始め、昼前には揚がったほうが子供連れの場合は賢明だろう。
私と川崎さん親子は3人乗り、時田記者は2人乗りのボートに分乗する。桟橋を出てすぐ上流の岸寄り、ちょうど東西線の鉄橋の手前あたりがいいだろうとボートを向ける。
そこは丸太の杭が連なり、その向こうはヨシが密生している。陸っぱりからは立ち込みにくい所なので、おそらくハゼが集まっていると踏んだ。
満潮のため杭まで2メートルほどに近づいたところで、水深は70センチほど。試しに仕掛けを下ろすといきなりハゼのアタリがきた。ポイントを決定しアンカーを入れる。
Page1 順調に釣れているボートハゼ
Page2 道具が合っているのか、それとも天才か
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