およそ20分走ってやってきたのは小湊沖、水深144メートルで投入の合図。投入器を使い、正面にオモリを投げるように船長から指示が出された。
　いきなり何人かが乗りをとらえたが、模様は今一つ。そのうちパラソル級交じりで乗りも上向くだろうと期待していたが、潮回りするたびにポツポツと取り込まれる拾い釣り。
　イカらしき触りがあっても、掛からないことも多く、どなたも首をかしげることしきり。
　ヤリイカの乗りが好転する気配はないが、目と鼻の先でスルメイカが好調との知らせ。後半はやや北上してスルメイカ狙いにチェンジした。
　こちらはご機嫌うるわしく、2〜3点掛けの連発でニッコリ。私にはヤリ交じりの3点掛けなどもあり、結果オーライといったところ。
　ヤリイカの爆乗Ｘデーには早かったようだが、おかずを十分に確保して昼前に沖揚がり。
　船中釣果は20〜35センチのムツがトップ12尾。大中小のヤリとスルメ交じりで3〜15杯。このほかメダイ、アジ、サバが多数交じった。
　聡丸では今後ヤリイカの模様が上向くと、ヤリイカ狙い専門での出船になり、午前午後の一日2便体制となる。
　さて、本稿を執筆している3月2日。何気なく聡丸のホームページをのぞくと55杯〜束超えとの爆釣報告。すぐさま聡船長に電話を入れると、「全釣果の8割がパラソル級で、ガンガン追い乗りしてきました。毎回30分くらい流しっぱなしで1流しに5〜6回投入できましたよ」とのこと。心なしか船長の鼻息も荒かった。
　チクショー、またイカなくっちゃ。

［聡丸］松下 聡船長