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[メバル]
三浦半島新安浦港発…猿島沖 義和丸

猿島沖のメバル解禁! 今シーズンも出足良好

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フィッシングライター◎山口 充
掲載号: 2009年4月1日号

寒さを忘れる好調ぶり

 


今年も好スタートを切った猿島沖のメバル。今後も楽しみ
当日は14人が乗船。ファンの多い釣り物です


 このあと何度か潮回りを繰り返しているうちにメバルの活性はさらに上がったようで、右ミヨシの岩田さんの4点掛けをはじめ、船中あちこちでメバルが上がり出す。
 そんなとき、石井さんに今までとは違う大きなアタリ。
 「これがメバルだったら、かなりの良型だね!」
 海面に姿を現したのは良型のアジとメバルのダブル。直後、私にも強い引きが訪れた。こちらはメバルともアジとも違う引き。浮上したのはなんと良型のコノシロだった。
 そういえば猿島周りは、昔から早春にコノシロが回遊すると言われている。小骨が多いが、腹身を大きく切り取って酢でしめると最高においしい魚だ。
 コノシロが釣れてからも、メバルの活性は高まる一方、アタリが止まらなくなった。
 「寒いね〜!」と言いつつも、あまりの釣れっぷりに竿が手離せなくなっていると言うのは左舷大ドモの山田さん。実に楽しそうにメバルを上げている。私はもちろん石井さんも連発。ダブルやトリプルでメバルが宙を舞う。
 さて、このように周囲が入れ食いになっているのに、もし自分だけが釣れないとしたら……まずは仕掛けを交換することをおすすめしたい。
 この釣りで使うハリは渓流釣り用のヤマメバリ。細軸で軽量なだけに吸い込みはいいが、反面ちょっと力を加えるだけで曲がってしまうから、根掛かりすれば一発でグニャリだし、ハリを外した拍子に曲がることさえある。
 それと投入時に注意したいことは、オモリを静かに着底させること。ドスンとオモリを底に落とすとメバルに警戒心を与えてしまうこともあるので、道糸のマーカーを見つつ、底から5メートル上あたりからサミングしながらゆっくり着底させるといいだろう。
 好調に釣れ続き、各自大満足で11時半の沖揚がりを迎えた。釣果は13〜25センチのメバルが18〜42尾。私が32尾で石井さんが28尾、ほかカサゴ、アジ、コノシロが交じった。
 俗に「ナギを釣れ」と言われるメバル。当日はお世辞にもナギといえないコンディションだったけれど、この悪条件下でもこれだけ釣れるのだから、この先もきっと好釣果が期待できるはずだ。
 また当日乗ったのは午前船だったが、午後も出船しているので休日にゆっくり寝坊してから楽しむにも最適だろう。



義和丸]村上義和船長

 

 


 

 

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