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[イサキ]
外房勝浦川津港発…川津沖 鈴丸

外房名物「寒」イサキ 春も好釣果の期待大!

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本誌APC(東京)/鈴木良和
掲載号: 2011年3月1日号

後半に巻き返し!

 


スムースな手返しで数釣りを楽しもう


 8時を回ったところから私も釣りに参加。1尾ずつではあるが2投連続でイサキを釣り上げた。
 ここで感じたことはハリ掛かりしたときにキューンと伝わる独特な引き込みがないこと。どうもイサキに元気がないようだ。
 そこでコマセカゴの上窓の開きを3分の1から5分の1へと狭め、まめに誘う釣り方に変更した。
 1尾掛けたあと、しばらく追い食いを狙って誘い続けると、さらに負荷が加わった。頃合いを見て巻き上げるとパーフェクトの3尾掛け。
 「なんで鈴木さんに釣れて私に釣れないの?」と、ふくれっ面の野木さんを見かねて船長が直接アドバイス。その直後、
 「きたぁー!」の声も高らかにイサキを抜き上げた。
 「一体どんな指導をされたの?」と彼女に尋ねると、
 「私は誘いの回数が少ないと言われたのよ」と照れ笑いを浮かべる彼女であった。
 9時になったところで勝浦海中公園沖へと移動する。食いも若干よくなってきたようで、とくに左舷の田子内さん、石塚さん、大橋さん、宮崎さんの4名は好調に釣り始めた。
 釣り座によって釣果に優劣が出てしまうのはコマセ釣りの宿命、ある程度は仕方ないことだが、食いが上向いてきた今なら積極的な誘いである程度カバーできる。
 船長にアドバイスされてから勘をつかんだのか、野木さんのオケの中も徐々に黒く埋まり、やがて11時半に沖揚がりの時間となった。
 釣果は21〜25センチのイサキが10〜30尾。ほかウマヅラハギが各自4〜5枚。食いの渋さが影響してか、30センチクラスの大型は数えるほどであった。
 さて、鈴丸の寄港後の楽しみといったら宿で出されるお昼ご飯。なんともいえないおいしさがあり、私はお茶碗3杯もおかわりしてしまった。
 取材日以降は潮もよくなり、三本松で型、数ともに順調な様子。釣趣そして食味とも楽しめる勝浦の寒イサキ。「寒」の時期はそろそろ終わるが、春もおすすめだ。



鈴丸]鈴木武夫船長

 

 


 

 

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