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[シロギス]
金沢八景発…小柴沖 荒川屋

優勝者の仕掛けは テンビンか胴つきか !?

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本誌編集部◎斉藤貴伸
掲載号: 2009年6月1日号

勝手に掛かる 胴つき仕掛け

 


大会後は当宿2階のダイニング・バー「サンド・フィッシュ」にて懇親会が開かれた


 開始直後からシロギスのアタリは活発に出た。左舷トモに入った平林さんは順調そのもので、1投1尾、もしくは2尾を繰り返している。
 「誘えばアタリが出るよ」と模様を分析する。潮止まりが9時半ごろであるため、誘いをかけるかどうかで、その数が左右されていた。
 釣り歴、経験からいえば断トツの岡田社長もコンスタントに釣り続けてはいるものの、他の参加者の皆さんはポツポツという感じで、まだ苦労している人が多かった。
 この日は渋谷サンスイの伊良原(いらはら)さんが、サポート役として同乗しており、一人一人にアドバイスを与えていく。と、みるみるアタリを出す人が増えていく。
 東京湾の小物釣りに精通している伊良原さんだからということもあるだろうが、のみ込みの早い人が多いことにも驚いた。
 初心者とはいえ、ほとんどの参加者が普段繊細な食材を扱っている料理人の方だからではとも思えた。たぶん、道具の扱いや微妙な感覚の違いを見分けることに慣れているに違いない。
 平林さんも途中から船中を回り、テンビン仕掛けで苦労している人には、胴つき仕掛けで釣ることをすすめる。
 この効果はてきめんだった。オモリを底に着けて待っているだけで、勝手にシロギスが掛かってくるという感じで、どんどん数をのばす人が増え始めた。
 その中で、船釣りはおろか釣りそのものが初めてという、右舷トモの川又邦彦さんが45尾を釣って優勝してしまう。
 ある程度は予想していたとはいえ、この結果には驚いた。山下船長もテンビン仕掛けに慣れない人には、胴つき仕掛けを勧めているという。
 胴つき仕掛けは東京湾の一部の地域だけでなく、どの釣り場でも定番の仕掛けとなるだろう。初心者には釣りやすい特長を持つことは、はっきりと分かった。
 ただし、テンビン仕掛けよりも確実に釣れるわけではない。終日テンビン仕掛けで誘いながら釣った平林さんは、76尾を釣り上げていたのだ。



荒川屋]山下貞光船長

 

 


 

 

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※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。