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釣り人/三石 忍
掲載号: 2010年6月1日号
第二海堡でモンスター捕獲
シケの中、いい思いをしたのは……
いよいよ東京湾のマダコ釣りが開幕です。
今年の開幕日となった4月29日、富津港の川崎丸から出船。港に着くとマダコファンが大勢集まりマダコ談義に花を咲かせていて、この釣りが大好きな石井広一船長もいつもより気合が入っています。
総勢43名が2船に分かれて乗船。本誌沖藤編集長と連載『魚心あれば』でおなじみの工藤孝浩さんと私の3人は左舷ミヨシ2番から並びます。
まずはテンヤ選び。川崎丸ではカニをきれいに縛ったテンヤを無料で貸してくれます。使っているカニはイシガニ。ケースに並んだテンヤを囲みながら、このカニが、いやこっちのが……マダコ好きが真剣に悩むひとときです。
気になるのは南風。石井船長も心配顔での出船でした。
5時に港を出て(通常は6時)船長が釣り方の基本や根掛かりの防ぎ方や外し方などをていねいにアナウンスしていると、やがてゴールデンポイント.第二海堡に到着。「開幕第1投、どうぞ!」の声で一斉に投入です。
残念ながら1投目は空振りで流し変え。根掛かり第1号になるのは嫌なので、道糸が斜めになったらすぐに仕掛けを入れ替えながら小づきます。
すると船長がマイクで、「別船で4キロ級が上がりました、皆さんも頑張って」とアナウンス。
そして左舷胴の間で船中第1号!
ですが、こちらの初ダコは可愛らしい小ダコちゃん。
しかしこれで活気づき、みなさん根掛かりを恐れず積極的に小づきます。
でも、なかなか乗らないなあ……そうみんなが感じたとき、再び左舷胴の間でマダコが乗りました。釣り人は先ほどと同じ小嶋さん。
出ました、4.6キロ(後検量)のモンスターマダコ。グニャリグニャリと動く大きな体、迫力に目が釘付け。
次は自分と小づく手にも力が入ります。が、掛かるのは海藻ばかり。
そんな中、左舷トモ2番の上山さんが明らかに海藻よりも重そうに糸をたぐります。海面に姿を現したのはまたもモンスター、4キロジャストの大ダコです。
大ダコの実績高い第二海堡ならではのサイズが連続登場して船長も笑みがこぼれます。
しかし風は強まるばかりで、次第にミヨシは釣りづらい状況になってきました。
第二海堡の南側は工事中でポイントが限られてしまうのと、風が強くなりすぎると富津南沖のポイントに行けなくなってしまうため、開始から2時間、7時半に移動となりました。
Page1 第二海堡でモンスター捕獲
Page2 シケの日は胴の間強し
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