向かった先は亀城根でも北に位置する定置網近くの40メートルダチ。先着の船ではマルイカが取り込まれている。
　その中にはスーパーピンクのYaccoさんもいた。どれくらい釣れたのか声をかけると30数杯との答え。スゴい……。
　いざ投入すると、着底と同時に明確なアタリが竿先に伝わってくる。しかも釣れてくるマルイカはコロンとした良型ぞろい。
　これはいいときのパターン。投入直後の乗りで掛け、再投入して再び最初のアタリをキャッチできればハイペースで釣れるハズだ。
　ところが……そこまでうまくいったらみんなが名人。
　タタキでアピールすると竿先にアタリ。でも、合わせ損ね。これを繰り返すとイカが警戒するのかアタリが遠くなる。
　このパターンで田村さんも茂手木さんも釣っては止まる、の繰り返し。それでも十分に楽しんでともに14杯を釣って2時の沖揚がりを迎えた。ちなみにこの日のトップは24杯。
　葉山を始めとした三浦半島西岸一帯はド派手な釣果はそれほど出ないものの、釣果は安定していて、のんびり楽しめる雰囲気の船宿が並ぶのが魅力。
　5月中旬、30メートルダチがメインになればオモリは30号になるから、さらに軽快に、面白くなる。ぜひ、これからマルイカ釣りを始めたいという人におすすめしたい。

［長三朗丸］栗飯原 有詞船長