ここでは3投しただけで、すぐに本命ポイントである富士川の河口沖に移動。数日前に降った大雨の影響でかなり濁っていたが、すでに10数隻のタチウオ船が集まっており、当地の好調さがうかがえる。
　ここでも20〜30メートルのタナでアタリが連発し、開始1時間半ほどでツ抜けを達成。サイズは指2本半〜3本幅くらいとやや小型中心だが、ときおり指3本半も交じった。
　鈴木氏と川原氏も沖釣り用のライトゲーム竿を用いており、タチウオの強い引きを堪能している様子であった。
　午前7時半になると魚の食いは一段落したが、逆に魚はサイズアップ。そんな折、私の竿に今までにない強いアタリが到来！
　上がってきたのは指4本半の良型。抱え上げると精子が流れ出て、産卵期に入っている様子がうかがわれた。
　午前8時半までの3時間の釣りで、私たち初チャレ組は各自20本ほどタチウオをゲット。船長の友人たちは慣れた手つきで30本以上釣り上げていた。
　タチウオのお土産は十分に釣れたので、船長にサバ狙いをリクエストすると快く応じてくれた。田子の浦港近くの海岸線に沿って走ると、やがてナブラを発見。タチウオ狙いのタックルですぐに投入すると、海面から5メートルほど落ちたところですぐにヒット！
　心地よい引きを示して上がってきたのは40 センチ級の丸まると太ったゴマサバ。その後、45センチ級の大型交じりで全員の竿が同時に曲がるシーンも見られるほどの入れ食い状態となり、サバのお土産も十分確保してから沖揚がりとなった。
　今回はジギング初挑戦の私たちでも十分な釣果が得られ、しかもタチウオとゴマサバはいずれも脂ノリノリだった。船長によると、
　「タチウオは今後、日増しにサイズアップしていくでしょう。状況に応じて夜釣りでも狙いますよ」とのことであった。
　鶴丸の船長はとても穏和で親切な人柄なので、ジギング初挑戦の方や夏休みのファミリーフィッシングにもぜひおすすめしたい。

［鶴丸］鶴牧 謙二船長