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本誌編集長◎沖藤 武彦
掲載号: 2010年8月15日号
難しいのは動作ではなく 的確に判断すること?
初挑戦のエリさん。数日後には再びタチウオ船に乗船、メキメキ上達中
注目を集めながらミヨシで次つぎにタチウオを掛けては抜き上げる三石の姿は「タチ姫」というより今やタチウオ船団に君臨する「女王様」。
そのしもべ、いや、友人のエリさんは前半こそ道具の扱いに慣れず要領を得なかったものの、後半、誘い方に慣れてアドバイスを生かせるようになると連続で良型をキャッチする。
タチウオが釣れないと、つい動作やタイミングが難しいのではないかと頭を悩ませてしまうが、実はそれらは簡単で、本当に難しいのはアタリを出させるために「早く誘うか、ゆっくり誘うか」とか、アタリがきたときに「待つか、誘い続けるか」といった「判断」にあるのではないかと思う。
だから、女王様、いやシノブ姐さんの言葉を間近に聞くエリさんと私はそれなりに釣れているのに、姐さんから離れトモ寄りで竿を出す加藤記者は迷路に迷い込んでいる。
ちなみにこの日、最も多かったヒットパターンはタナの下限からシャクって巻いてを繰り返し、ガツッとアタったり、竿先にわずかな重さの変化を感じたら、そのまま強いアタリが訪れるまで待つというもの。
私の竿は姐さんの使う竿より一回り軟らかいため、誘いを強めに入れたほうがタチウオの反応がいいようだった。
久里浜沖で旋回、投入、タチウオがギラリと宙を舞う、を繰り返して沖揚がりの1時半。撮影でたびたび手を止めていたにもかかわらず、三石忍は32本、エリさんは初挑戦でなんと10本を釣った。
夏タチシーズンは今が盛り。とはいえ、二面性がある魚だけに爆釣もあれば沈黙もする。そんなとき、必ず役に立つのがシノブ姐さんの「判断」や「読み」だ。加藤記者が口をとがらせつつ取材した巻頭特集を、ぜひ参考にしてほしい。
[ひらの丸]小幡 哲也船長
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