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[カンパチ]
西伊豆土肥港出船…銭洲 とび島丸

猛暑の合間の豪雨の中で 銭洲のカンパチ活発

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本誌編集部◎斉藤 貴伸
掲載号: 2010年9月1日号

初めの1尾は即投入が正解

 


豪雨の中ひるまず竿を出す厚木市の窪田さん  
2 ~ 3 キロクラスが多かったがコロンとした体形で美味だった


 梅雨明け以後、あれほど晴天の猛暑が続いていたというのに、銭洲遠征を予定した7月29日は曇り時どき雨の予報。カンパチとのスタンディングファイトを考えれば、カンカン照りよりはマシかと考えていた。
 西伊豆土肥港とび島丸の鈴木忠文船長によれば、出船はできるけれど雨は覚悟しておいてとのこと。こちらは天候のことよりも、仕掛けはなるべくシンプルにというアドバイスに気を止めていた。
 集合は午前1時。0時半に土肥港に着くとすでに出船準備が始まっていた。天候の影響か私を含めて釣り客は4人とややさみしい。右舷に3人、助手の國島満君と私が左舷の釣り座と指示がある。
 南風なので多少時間をかけて走りますと忠文船長。1時半に土肥港を離れた。
 
 「斉藤さん、何やってんですか。先に入れちゃいますよ」と隣の満君にせかされる。
 銭洲のダルマ到着は7時。普段よりやや遅れて釣りを開始したが、狙いのチビムロはすぐに釣れた。初めの1尾をていねいにイケスに泳がせ、次を狙おうとサビキ仕掛けを投入したときに、満君から声がかかった。
 出船前に忠文船長が、朝一で釣れたムロはすぐに投入していいからと言っていたのを思い出す。やられた、と思ったときにはすでに満君が船中1本目のカンパチとファイトしていた。
 この素早い判断を求められるのがこの船の流儀。慌てて2尾目のムロを取り込み、泳がせバリ20号を打ち40メートルの底へ送り出す。
 着底とほぼ同時に、バタバタと暴れるチビムロの動きが竿先に伝わる。指示ダナの3メートルを巻き上げる最中に、ガツガツとカンパチのアタリが出た。
 あっけないほど簡単に釣れたのは2.3キロの小型だったが、とりあえず一息ついた。
 このときすでに雨が降り始めていた。


 

 


 

 

Page1 初めの1尾は即投入が正解
Page2 砂嵐のような豪雨の中でも カンパチは連続ヒット



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