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フィッシングライター◎竹川 啓二
掲載号: 2010年9月1日号
難しいけど難しくない。
次から次へとヒラメが取り込まれる流しもあった
大川文博船長は「うちの貸し竿は調子いいんですよ。借りた人はだいたい釣りますね」と笑って話す。同宿は貸し竿が無料だからビギナーはその効果にあやかるのもいいのかも。
その後こまめに移動を繰り返すが、船中釣れるのは同じ人ばかりで、それもポツポツの状態。
「先週あたりから潮が流れず底潮が冷たいのが食い渋りの原因です。水はよくなって(澄んで)きているのでまたすぐ釣れるようになりますよ」といたって平静な船長。
10時ごろ霧も晴れて夏空が広がる周囲を見回してビックリ!
広い釣り場だけに自船だけかと思っていたら、周りにはヒラメを狙う釣り船がアチコチに見えるではないか。
「今はポイントが限られているので一カ所に集まってくるんです。来月(8月)になれば色んな所で釣れ出しますから広範囲に散るでしょう」と自信たっぷりだ。
後半戦に入り当日の紅一点さんが1キロ級をゲット。
驚いたことに彼女はこの後続けて3枚を追加して合計4枚と当日の竿頭になった。まさしく私の取材に花を添えてくれたのである。
写真を撮って釣友の茂手木さんの所に戻ると、彼もまたちゃっかり2キロ級をゲットしているではないか。
船中でも1枚、また1枚とオデコ脱出組が増殖。状況が悪いなりに釣らせるところはさすがである。
結局若干時間を延長しての沖揚がりとなったが最大は茂手木さんの2キロ。オデコも数名出てしまったが、竿頭は女性と一緒に来ていた友人が4枚ずつであった。
最後に船長は「脳を筋肉みたいに鍛える前にまずはヒラメ釣りを経験してみてください。釣りは体で覚えるのが一番」と話してくれたのが印象的だった。
どうです「難しいけど難しくない。でもチョッピリ難しいヒラメ釣り」にあなたもチャレンジしてみては。
[孝進丸]大川 文博船長
Page1 まずはホウボウのごあいさつ
Page2難しいけど難しくない。
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