今回は料理連載「お魚クッキング！」の食材調達を兼ねて南房洲ノ崎沖のオニカサゴ五目に挑戦。鍋やヒレ酒など、冬の釣り物のイメージが強いオニカサゴですが、実は周年狙えて、いつでもおいしいエラ〜イお魚なんですよね。
　洲ノ崎沖では9月からアカムツもスタートするとのことで、今回はその試し釣りも兼ねて北山丸さんから出船することになりました。
　
　北山丸さんを訪れたのは台風9号通過後の8月13日のこと。シケ後の荒食いを期待しつつ4時半ごろ港に着くと、いつもニコニコでとっても優しいおカミさんと北山茂樹船長が出迎えてくれました。
　同行の石川さんと内山記者と船に乗り込み準備を済ませ、お客さん1名を含めた合計4名で5時ごろに出船。まずはアカムツのポイントへ向かうとのこと。
　航程20分ほどで水深200メートル前後の釣り場に着くと、風がやや強いものの波やウネリはそれほどでもなく釣りやすそう。
　釣り座は私が右ミヨシで石川さんは右トモ、内山記者は左ミヨシ。エサは船宿常備のホタルイカとサバの身エサです。
　3本バリの胴つき仕掛けにホタルイカとサバを抱き合わせで付けて投入。潮があまり動いていないのか、糸フケがほとんど出ずにリールのカウンター読み205メートルで着底。
　底ダチをまめに取り直しつつ、竿先をゆっくり上げるように底から1〜2メートル上を探っていると、1投目から私にアタリがきてシロムツが上がります。
　その後も小移動を繰り返しながら、石川さんがノドグロカサゴやウケクチメバルを、内山記者にはなぜかスルメイカの一荷やギンムツ、八王子市から来られた左トモの堀江さんはでっぷり太った50センチ級のマサバを釣り上げます。
　しかし、ゲストはポツポツ釣れるものの本命は顔を見せません。その後もしばらく小移動を繰り返しましたがやがてアタリも遠のき、時期尚早との船長の判断で試し釣りを切り上げオニカサゴ狙いに転進します。