ワラサを期待して再び竜一丸を訪れたのが9月4日のこと。この日は9名を乗せ5時に出船。前回同様に港前のポイントで開始の合図が出る。
　夜明け前に私にアタリがきて2キロ級のマダイを取り込む。そして太陽が顔を出したころ再び竿が曲がって同級を追加。石井さんもこの間に1キロ級のマダイを2枚釣り上げており上々の滑り出しだ。
　さあ、残すは青物、ワラサだ。平砂浦沖へ移動し仕掛けをチェンジ。すると再開して早々、
　「デカイよ！」の声に振り向くと右舷で平塚さんの竿が海面に突き刺さっている。しかし強烈な突っ込みにハリス8号があっけなく切られた。ヤリトリを見ていた船長によると大型のシマアジだろうとのこと。
　それから30分ほどが過ぎたころ、今度は右胴の間の浅川さんの竿が曲がり2キロ級のイナダが取り込まれる。これに続いて右ミヨシで同級がキャッチされ、ついに時合か！
　と思ったのだがなぜか後が続かない……。
　その後はイサキやメジナがポツポツ上がり、港前のポイントを1時間ほど狙って1キロ級のマダイが上がったところで沖揚がりとなった。ところが、
　「あの日の午後船でフィーバーしましたよ！」と船長から連絡を受けたのが翌日のこと。
　3.5キロを頭に3キロ級のワラサがバタバタッと上がりトップ3本、さらに2.2キロのヒラマサも釣れたとのこと。
　これだから青物は分からない。船長によると今シーズンは例年以上にワラサ、カンパチといった青物の魚影が濃いのは間違いないようなので、台風通過後に南房でワラサが爆釣していることを期待したい。

［竜一丸］安西竜一船長、奥さ んの三智子さん、悠 馬くん、志織ちゃん