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フィッシングライター◎竹川啓二
掲載号: 2009年10月15日号
投げれば釣れるのか!?
合わせを入れてフグの重みが伝わった瞬間がたまらない
カットウと、2本バリの胴つき仕掛け(食わせ仕掛け)を付けた船宿仕掛けを投入すると、すぐに20センチ、25センチと立て続けに上がる。
「さすがは天下のフグ将軍」と自らを称えてみたものの、その後パッタリ。
船長もアタリが遠いのを気遣い、場所変えのたびに私の様子を見にきてくれたが、オケのフグはなかなか増えない。
ポイント移動をしても釣れるのは最初の数投だけ。状況はどうも悪いほうへと向かっているような気がする。
それでも船中では3尾4尾と連続ヒットする人もいたから、全くダメというわけでもなさそうだ。
さて、隣の親子はカットウオンリーの仕掛けだったが、ポツポツとヒットさせている。
釣り方を見させていただいたところ、軽く前方にキャストしてゆっくり誘いながら引いてくる作戦が功を奏しているようだ。
なるほど、投げて探ったほうがいいのかもしれない。さっそくマネしてはみたが、結果は……。
「魚はいるんだけどな〜」とますます意気消沈するばかり。結局こんな状態が沖揚がりまで続き、トップは11尾、皆さんも10尾に迫る釣果。私1人が平均釣果を下げる結果となってしまった。船長は、
「リベンジしにおいでよ!」と優しく慰めてくれた。宿に帰るとおかみさんが、
「今度は私も乗りますから、一緒に釣りましょう!」
この一言で傷心もたちまち癒え、思わず、
「明日来ちゃおうかな〜!」とつぶやくほどだった。フグ(副)将軍だけにおかみ(お上)には弱いのである。
[えさ政釣船店]村石幸光船長
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