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本誌APC(埼玉)◎釜井昌二
掲載号: 2009年11月15日号
カラーバリの威力
これがアベレージサイズ。目指せ、30センチオーバー!
キューンと鋭く引きます。これがハナダイの魅力です
海面から15メートルを狙うと決めて、コマセカゴを17メートルまで沈めた。60センチくらいの幅でシャープに誘い上げ、2〜3秒ほどの「間」を入れる。アタリがなければ竿先を下げながらリールを1回転させて、再び誘い上げる。これの繰り返しだ。
その1投目。3回誘い上げたところでココンと竿先がくすぐられ、間髪入れずにガツガツッと鮮明なアタリに変化。
ギュッと竿を立てて合わせを入れると、ハナダイ特有の竿先をたたき込むような引きが訪れた。ハリスをたぐり寄せると25センチ級の良型がキラリ。ガッチリとカラーバリをくわえていた。
その後もハナダイとアジがコンスタントに釣れ続き、9時ごろになると、デップリ太ったヒラソウダがおでまし。ウヒョー、大好物だ!
マルソウダのおまけも多いながら、私も3本のヒラソウダをゲット。脂ノリノリの刺身にありついた。
この日は好調な反応をとらえた船長のおかげで、最初の流しだけで実に3時間半。2流し目は振るわなかったものの、最後の流しでは貸し竿の女性に32センチ級の大型のハナダイが釣れたり、前出の岩崎さんに57センチのワラサが釣れたりと、終始大いに盛り上がった。
予想外に強まった雨を契機に、釣果は十分と11時半に納竿の合図。各自大釣りの釣果で竿をしまった。
船中釣果は18〜32センチのハナダイが5〜25枚(小型は多数リリース)。23〜38センチのアジが2〜25尾。これにイナダや小型カンパチ、マトウダイ、ワラサ、ヒラソウダなどが交じり、五目釣りらしい賑やかな釣果となった。
さてこの日、私はカラーバリを使用してのハナダイ釣りが初体験であった。せっかくなのでその威力を確認するためにも、終始付けエサを付けずに釣ってみることにした。
当日は魚の活性が高かったこともあって、投入してシャクるたびにアタリをキャッチ(腕が足りないのでバラシは多かったのだが)。色の付いたハリをシャクるだけで、こんなにも魚が釣れてしまうものかと驚愕した次第である。
「先バリだけ、または2本目くらいまで付けエサを付けたほうがいいこともある」とは船長の弁。この日のような高活性時に当たったら、ぜひオールカラーバリでの釣りを楽しんでいただきたい。きっとハマるはず!
[二三丸]小倉忠船長
Page1 まずはアジの入れ食いから
Page2カラーバリの威力
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。