しかしこの後は少々中だるみ。潮の状況もあんまりよくないようで、たまに放流サイズが上がる程度。自分もテーパー仕掛けに替えて放流サイズを誘い下げで食わせたが、今ひとつ納得いかない。
　納得いかないといえば仕掛けの投入。ハリスの中間にガン玉やらウエイトスイベルを付けると、その部分が投入時に跳ねたりして手前マツリを連発。十分気を付けているつもりなのだが、全然リズムに乗れない。というか、全く当地の釣りに対応できてないじゃない!?
　そうこうしているうちに昼を過ぎ、やがて2時近くになるとマダイの食いもよくなってきた。出船前に健司船長は、
　「朝パラパラッと釣れて、ちょっと間があって昼ごろにまた釣れるんじゃないかな」と話していたが、そのとおりの展開だ。
　船内ダブルヒットがあったり、3キロの良型が上がったりとひとしきり盛り上がったが、自分の竿は沈黙したまま。ガン玉を増やしたりビーズ類を加えたりと仕掛けに工夫はしてみたのだが、終了直前に3キロ級のワラサが食っただけに終わる。
　通常より30分ほど延長したこの日の釣果は自分を除いて4.3キロを筆頭に船中2〜7枚。個人的には悔しい結果となってしまったが、土肥沖の好調ぶりは十分に実感できた。
　「最後のほうは仕掛けの工夫もよくなってきたんだけどね」と健司船長のなぐさめを受け、次こそはと心に思うのであった。
　なお、とび島丸では年末まで大型1枚の重量で競うマダイダービーを開催中。参加費は無料、とにかく大ダイを釣ればいいだけ。今のところこの日の4.3キロが最大のようなので、皆さんもぜひ記録更新を狙ってチャレンジしてみてください。

［とび島丸］鈴木健司船長