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[ヒラメ]
茨城県 鹿島港出船…鹿島沖 第18、第101 不動丸

アタリの多さに好調を確信 12 月の全面解禁で加速する

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本誌編集長◎沖藤武彦
掲載号: 2009年12月15日号

気がつけば全員に本命 魚影、濃いです。

 


後日いずみんから届いた写メ。刺身、ムニエル、カルパッチョ、握り寿司、潮汁を作り、友だちとヒラメパーティーで味わったそうです。いいなあ…おれたちも呼んでくれぃ


 続いて右トモ、右前寄りでヒラメが上がり、さらにはイナダ、アイナメ、再びヒラメと順調に釣れ続く。人数が7人ということもあってか、右、左舷でそれほど釣れ具合に差はないようで、釣りやすさを優先してその後の流しも人数の多い右舷が風に当たる、つまり道糸が出ていく向きでの流しが続いた。
 イワシの大きさは20センチほどの中羽。小さなヒラメは容易に飲み込めそうにないサイズ。
 「アタってますよね?」
 陸っぱりでは色んな釣りを経験していて、沖釣りでもカモシ釣りが大好きでヒラマサ、マダイを釣った経験のあるいずみんは、慎重に竿先を送り込む。
 それでもハリ掛かりすることはなく、傷ついたイワシを外し、付け直して投入。再びアタリが出るも、なかなかハリ掛かりせず。そのうち、流し変えの合図に仕掛け回収。
 「あはは、付いてました」
 小さな放流サイズのヒラメが掛かっているのだった。
 今度は大きいのを釣ろうな。そんな話をしながら、風が強まったのか、潮の流れか、船から離れていく一方の仕掛けを再投入していると、竿先にブルブルとイワシが暴れる感触が伝わってきた。おお、いいぞ、と思う間もなく、今度はバタバタと激しく竿先がたたかれる。
 孫バリが掛かったか?
 そう思って巻き上げ始めると、なかなかの重量感が伝わってくる。
 船は1.5ノット、だいたい2秒で1メートルほど流れているから、ヒラメが潮の抵抗を受け、まるで凧揚げのように道糸が斜めに出て重い。その重量感は4キロほどと思えたが、上がってきたのは2キロ級。それでも堂々の良型、実に気分がいい。
 続いて加藤記者が1キロ弱のヒラメを釣り、流し変えると左ミヨシとトモで同級、さらに流し変えると左トモの常連さんが2キロ級を釣り上げる。そして、雨粒が落ちてきた10時前には7人全員がヒラメを手にした。
 船長としてはこれで一安心、あとは大ビラメが出れば……といったところだが、残念ながらその後、大型とおぼしきバラシこそあれ、海面に巨大な茶色い影が浮き上がってくることはなく、船中1〜6枚の釣果をもって昼の沖揚がりを迎えた。さて、
 12月1日には茨城県全域でヒラメ釣りが解禁になる。好況の鹿島沖からさらにポイントが拡大するのだから、間違いなく楽しめることだろう。



第18、第101 不動丸]菅原靖人船長

 

 


 

 

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