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[オニカサゴ]
東伊豆富戸港出船…富戸〜北川沖 庄吉丸

待てば海路の日和あり。ただひたすらに誘うべし

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本誌編集部◎尾川泰将
掲載号: 2010年1月1日号

大好きなエリアの一つ、東伊豆

 


オニは口をつかむ。ヒレ毒に要注意だ
オモリ120号にイカ竿で誘いまくる。 潮次第で100号でも可能とか
城ケ崎の向こうに大室山。こんな岸近くも好ポイントだ


 伊豆特有の季節風である西風に強く、陸から遠投すれば届きそうな岸近いポイントもある。冬場、快適にオニカサゴ狙いが楽しめる大好きなエリアの一つが、ここ東伊豆だ。
 11月29日に取材した東伊豆富戸.庄吉丸には、いい思い出がある。数年前から試し始めたショートハリス仕掛けでの小づき釣りが当たり、1キロ前後が快調に釣れたのだ。
 「深場のカサゴ類も、誘いに弱い」とここで確信し、以降誘いまくることを誓った。もちろんこの日も2叉式のこの仕掛けしか持参していない。
 通常の仕掛けとどれだけ差がつくのか?
 同行の石川さんと金井さんにそう語りつつ、船は6時過ぎに港を離れて北川沖へ南下。水深150メートル付近を丹念に探り始める。
 だれもがホッとする優しい人柄の稲葉庄太船長だが、普段はキンメ漁にも出かけるプロ。オニの実績ポイントも細かく押さえている。この付近も潮が動き始めたとたん、ひっきりなしにアタリがきた記憶がある。
 120、170、再び150。水深を変え、そして少しずつポイントをずらしながら2時間ばかり粘っただろうか。おそるべきは動かぬ潮だった。
 ようやく派手なアタリがきたかと思えばミズフグ、そしてドンコ。いつもならバリバリ食い付いてくるはずのノドグロ(ユメカサゴ)ですら、船中2尾しか掛かっていない。
 しかしこれも底物狙いの常。辛抱強く潮が効き始める瞬間を待つ、ただそれのみだ。30分間でも時合がくれば根魚はバタバタと食い付くはず……。


 

 


 

 

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