取材日は12月8日。前週までは絶好調に釣れていたものの、前日あたりから潮が変わり、急に渋くなったという。
　それでも海の中のことだから釣ってみなければ結果は分からない。とりあえず来てみたら……との瀬戸丸、鈴木弘船長の言葉に港へ向かう。
　青物シーズンのような賑わいこそなかったものの、それでも当日の瀬戸丸は2隻出し。自分は深場を中心に狙うという大船長の船に乗り込み午前7時に出船となる。
　最初の釣り場は下浦沖60メートルダチ。早々に右舷ミヨシで800グラム級、右舷胴の間で500グラム級と続けざまに本命マダイが上がり期待が高まるが、後が続かない。
　イナダやハナダイなどでお土産を確保した10時過ぎ、船長は剣崎沖30メートルダチへの移動を決断する。
　ここでは右舷トモの人が500グラム前後と小ぶりながらマダイを3連釣、右舷胴の間の人には大型とおぼしきアタリ（ハリス切れでバラシ）がくるなど一瞬盛り上がったが、残念ながらやがて午後2時のタイムアップ。
　船中釣果は1キロ未満のマダイが0〜3枚と今ひとつではあったが、別船では2キロクラスが出ているし、悪いなりにもそこそこの結果が残せたことは剣崎という釣り場の持つポテンシャルの高さゆえだろう。潮変わりが期待できる年末年始が楽しみである。

［瀬戸丸］鈴木弘船長