今日は幸先がいいなと思ったがそれも束の間、その後はトラ、トラ、トラの連発（真珠湾じゃないぞ！）。合間にイトヨリ、レンコダイ、マダイ、サバなどゲストは多彩。
　でもこれじゃしょうがないということで1回目の移動をしたところ、これが不発で即2回目の移動。ところがこれまた不発。それではと先日46センチが釣れたという、とっておきのポイントへ。
　何かが起きそうな予感が……と思って釣友の茂手木さんを見ると、根掛かりと格闘中、と思っていたら、竿がグイグイのされていくではないか。はた目に見ても「大型か？」である。
　慎重にヤリトリして海面に顔を見せたのは紛れもなく良型のアマダイ。船長が玉網ですくい無事手中に。手尺で測ってみると40センチに少し足りない上玉である。
　茂手木さんも「もうこれで十分です」とうれしさを隠せないでいる。
　隣の方も30センチ級を連発ヒットさせ、船中に活気が沸いてきた。
　それを見て船長は、
　「潮が効きだしたから釣れるよ。ここで釣りなよ」と操舵室の横に私の釣り座を作ってくれた。
　「今日は取材オンリーだから」といったんは断ったもののなぜか手には竿が……そしてカメラバッグには仕掛けが。
　聞くところによると、定員4名だが5名までは釣り可能とのこと。それを聞いて一安心。10時過ぎに私も参戦である。
　そして1投目からいきなりグーンと竿先を持っていかれる大きなアタリ。スイープに合わせ巻き取り開始。さすがに魚の重みが加わって楽ではないが、リールを巻く手の疲労感は快く感じる。
　取り込んだのは33センチのまずまずのサイズ。そして少し間をおいて30センチ級と晩のおかずには十分。
　それでは晩酌の肴にと欲をかいてみれば、期待に応えてくれて25〜27センチが3連チャン。
　「オイオイ釣り過ぎじゃない！」と前の4人の背中が言っているような、そうでないような……。いえ、いえ、私だけではなく、ほかの方たちも結構竿を曲げていらっしゃるじゃないですか。
　結局この流しが最後となって12時チョイ過ぎに納竿。25〜38センチをトップが13尾、次いで7、5、5、1尾と今後も期待十分の釣果であった。

［日の出ボート］榎本福太郎船長