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[アナゴ]
東京湾奥川崎発…木更津沖 釣り船 長八

大苦戦の割に楽しかった 即席の夜アナゴ釣り教室

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本誌編集部/ 斉藤貴伸
掲載号: 2011年6月1日号

初心者軍団でトライ

 


この日は25 ~ 50 センチがヒット。型はバラけているだけにハリの大きさにやや迷う
投げ仕掛けで船中1本目が上がった


 今年のアナゴは手ごわいな、というのが正直な感想だ。
 4月16日の今期初釣行は前号お伝えしたとおり。南六郷のミナミ釣船から出船し、ベテランぞろいであったにもかかわらず1〜7本という成績。
 一潮早いかもと、2週間後のGW前半から上向くのではと期待していた。
 ところが16日以降、強い南西風が吹く日が多く、ほとんど乗合船が出船しないまま、GWを迎えてしまった。おそらくほとんどの船が手探り状態で、久しぶりに穏やかな天候となった29日に初出船を迎えたのではないかと思う。
 実は、3月の末にすでに川崎の長八にアナゴの仕立船を申し込んでいて、その日が29日だった。そのころになれば大方の模様はつかめていると踏んでいたのだが、まさかこんな展開になるとは、予想をしていなかった。
 
 以前から、アナゴをやってみたいというリクエストを何人かの知人から受けていたので、ならば人数を集めて仕立船でとなった。長八の渡辺泰宏船長に相談し、あらかじめ初心者が多くなる旨を伝えておいた。
 長八は個人的にアナゴでは非常に相性がいい船で、年間の最多本数をこの船で記録している年が多いのだ。泰宏船長自身もアナゴ釣りがうまく、昨年は釣り手として取材に協力してもらった。また初心者の面倒見もいい。
 当日集まった8人のうち6人がアナゴ初心者、うち5人は完全な初体験になる。経験者は私と割烹「汐風」の細山さんだけだ。そこで出船前に簡単にアナゴ釣りのレクチャーをする。
 誌面で解説を書くのとは違い、現場で説明するときは具体的な道具があるので、ボキャブラリーの貧困さが目立たないので助かる。
 「小づきはこんな感じ」とか、
 「合わせは大きく巻き合わせ」と道具を手にした説明で、なんとか伝わったようだ。
 5時半ごろに出船。木更津沖まで40分の航程だ。久しぶりの夕ナギの東京湾は、アナゴの好釣果を約束しているように見えたが、前日までの模様が模様だけに不安のほうが大きい。初めての人にもなんとか1本釣ってもらいたいものだ。ただ、泰宏船長のほうがプレッシャーは大きかったことは言うまでもない。
 まだ日の落ちていない木更津沖13メートルで開始。右舷ミヨシの私とトモの細山さんだけが2本竿の小づき釣り。後のメンバーには、初めは1本竿で小づき方に慣れるようにすすめておいた。
 助かることに泰宏船長の他、相沢さん、野中さんがスタッフとして乗船してくれ、慣れない人にコーチしてくれた。
 初めの1本はミヨシから仕掛けを投げて釣っていた野中さんにヒット。40センチ級のなかなかの型。これに続くアタリが出ればと期待したが、沈黙が続き、すっかり日が暮れてしまった。


 

 


 

 

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※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。