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[アナゴ]
東京湾奥川崎発…木更津沖 釣り船 長八

大苦戦の割に楽しかった 即席の夜アナゴ釣り教室

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本誌編集部/ 斉藤貴伸
掲載号: 2011年6月1日号

初めての1本に感動

 


この日を待ちわびたアナゴファンとその予備軍、スタッフの方がた


 「お客さんからさあ、あのアナゴをもう一度食べたいって言われるんだよ」とは、連載「花板指南」でもおなじみの細山さん。この数年、この時期に東京湾で釣ったアナゴを店のイケスに泳がせているが、それを注文したお客さんに必ず言われるらしい。
 釣ったアナゴはそうそう用意できないので、市場で仕入れたこともあったが、釣ったアナゴの評判には及ばないという。
 「本当にここのアナゴはうまいんだよ。東京湾のお宝でしょう」と言う。
 その細山さんに船中2本目の太いアナゴがヒットした。ここからポツリポツリとアタリが出始めた。
 昨年、石垣島の釣行で一緒だった横浜さんは、普段は遠征釣りや深場釣りなど、オモリ100号以上の釣りが圧倒的に多い。アナゴは初めてだが釣具には慣れているので、少したつと果敢に2本竿にチャレンジしていた。
 1本目は25センチほどのメソサイズ。それでも人生初のアナゴの引きに満面の笑みを浮かべていた。釣りには魚の大小には関係ない面白さもあるのだ。
 久保田さんは釣りそのものが初めてだったようだが、相沢さんのアドバイスどおりに釣り、初アナゴをキャッチ。とても喜んでいた。これは無理もない。経験者でもシーズン初めの1本には感激するのだから。
 決してアタリは多くなく、たまにポツリとアタリが出るような模様では、かなり苦労すると思えたが、意外と船内は盛り上がっている。
 この日紅一点の小林千歌さんは、ミナミの安達船長に何度か教わっている強みを発揮し、夕マヅメのシロギスに加え、1本竿でアナゴも連続でヒットさせていた。
 この日、泰宏船長は13〜16メートルダチのポイントを転々と移動して狙ったものの、入れ食いには巡り合えず。アナゴを釣る面白さは、一度でも入れ食いを味わうと分かりやすいので残念ではあった。
 0〜3本、船中16本と振るわなかったものの、この日出船していた他船でも、トップがツ抜けた船は数えるほどしかなかったようなので、仕方がないだろう。
 この時点では、今期のアナゴは苦労しそうな感じだが、アナゴファンは案外しぶといので、今後に期待している人が大勢いるに違いない。



釣り船 長八]渡辺泰宏船長

 

 


 

 

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