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[マダイ五目]
三浦半島葉山あぶずり港発…葉山沖 秀吉丸

好調なマダイと豪華なゲスト タイ五目でウハウハ釣果!

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フィッシングライター/山口 充
掲載号: 2011年12月1日号

マダイのラッシュに興奮

 


マダイが高確率で釣れて、ゲストも多彩。これは行かなきゃ損ですよ!
ていねいな動作の積み重ねが釣果につながります


 好調のマダイを始め、様ざまなターゲットを狙えることで人気を集めているのが三浦半島葉山あぶずり港出船のタイ五目。
 
 11月2日にお世話になったのは秀吉丸。担当の小川敦船長はウイリー仕掛けを使った釣りを熟知しており、だれにでも分かりやすく説明してくれるので初心者でも安心して楽しめるはず。何を隠そう小川船長は、元もと釣具メーカー.ヤマリアの社員だったので、仕掛けについての知識はピカイチなのである。
 漁協で氷を購入したあと、船に乗り込み右胴の間に釣り座を確保した。
 さっそく小川船長におすすめの仕掛けを尋ねてみる。
 「まずはマダイから狙います。仕掛けは潮にもよるけれどハリス3号で全長6〜8メートルの1〜2本バリ。後半はイシダイも狙ってみますので、ウイリー仕掛けがいいでしょう」とのこと。
 こうして6時に私を含む7名の釣り人を乗せ、船は港を離れた。
 
 マダイ狙いで到着したのは葉山沖の60メートルダチ。
 「タナはハリス分プラス2メートルです。コマセカゴが底に着いたら、2回に分けてコマセを振りながら指示ダナまで巻き上げてください」という合図で釣りが始まった。
 「おそらく朝のうちが勝負になると思いますよ!」と船長は言っていたが、開始からしばらくはアタリもかすりもしない。
 「うーん。昨日までと潮が逆に流れていますね」
 船長は心配そうにつぶやいていたが、マダイのほかにもターゲットはたくさんある。きっと何か釣れるでしょう!
 とのんびり構えていた。
 すると左胴の間に座る高森さんにアタった。撮影しようとカメラを手に取ると私の竿にもアタった。
 先に取り込んだ高森さんの魚はマダイ。私が掛けた魚もおそらくマダイだろう。コマセカゴを回収し、ハリスをたぐり寄せるとピンク色の魚が浮いてきた。
 船長がネットに収めてくれたのは40センチクラスのハナダイ。マダイではないけれど、このサイズとなればうれしさもひとしお。
 2枚のヒットが引き金になったのか、このあと船中あちこちでマダイがヒットした。右大ドモの竹林さんには1キロクラス、左ミヨシの山本さんには1.5キロがヒット。バラシも何度かあるようだが、マダイの食いは衰えない。
 前出の高森さんが2枚目のマダイを手にし、左舷大ドモの細田さんもいつの間にか2枚のマダイを上げていた。
 「底から4メートル上まではマダイ、5〜10メートルの範囲にはハナダイの反応が出ています。ウイリーで狙ってもいいですよ」と船長から指示が出る。
 ここでウイリーに替えた数名は狙いどおりハナダイをヒットさせていた。
 しばらく船中全員でマダイとハナダイのアタリと引きを楽しんだが、時間がたつにつれてアタリが少なくなり、船長は、
 「ウイリー仕掛けの準備をしてください。カマス、イナダ、イサキ、アジ、サバ、ほかにカンパチやワラサ、スズキ、ヒラメなんかもヒットします。イシダイやクロダイが出る場所もあります」という指示を出した。
 五目釣りが大好きな私、これだけ魚の名前を耳にするだけでウキウキしてしまう。それならばとマダイ仕掛けから4本バリのウイリー仕掛けにチェンジ。コマセカゴも下は全閉。上は3分の1開けるというセッティングに変えた。


 

 


 

 

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