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本誌編集部/加藤智晴
掲載号: 2012年6月1日号
深場で乗り上向く
忍姐さんもマダコゲッツ。さすがです
この日4杯でトップとなった追川さん。総重量はなんと10キロ近かった
続いて船は南下、富津南沖のポイントへ。水深は20メートル前後で、それほど根掛かりしないという。
ここでは船中数杯のマダコが上がったが、いずれも500グラム以下の小型が多かったし、依然として船中大半の人が型を見ていない。
マダコは試し釣りを行わず、毎年ぶっつけ本番。その年の模様はフタを開けてみなければ分からないのだが、これまでの展開からすれば、今期はあまりよくないのか!?
そう思っているうちに3度目のポイント移動。今度の場所は水深が30メートルほどと深く、潮が速いとできないためシーズン中でも数回しか狙わないポイントとか。しかし、船長は今日一番期待している場所だという。
8時過ぎ、それまで黙々と小づきを繰り返していた忍姐さんがおもむろに糸をたぐり始める。そして海面下に見えてきたのは800グラムほどのマダコ。オメデトウ!
これを皮切りにタコの乗りが上向いたのか、それともタコがたまっているポイントに入ったのか、続々とボウスを脱出する人が増えていく。中には2杯、3杯と連釣する人もいたし、型も1キロ以上の良型が大半と、ようやく開幕日らしい賑わいになってきた。
11時ごろには再び20メートル前後のポイントに移動。乗りのほうはちょっと遠くなってしまったが、2キロクラスも交じってポツポツとタコが釣れ、やがて午後1時の沖揚がりを迎える。
初日の結果は1号船が2.9キロを頭に0〜6杯の計30杯、2号船が4.7キロを頭に0〜4杯の計31杯。出足は今一歩だったものの、終わってみれば順調な幕開けであった。
マダコ釣りだけに0が出てしまうのは仕方ないが、初挑戦でもチャンスがある(この日も初めての人が数人いたが、ほとんどの人が2〜3杯釣っていた)のもまたマダコ釣り。独特の釣趣と抜群の食味を味わいに、ぜひ出かけてみていただきたい。
[川崎丸]石井広一船長
Page1 大型は出たものの…
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