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[アジ]
東京湾奥浦安発…海堡周り 岩田屋

湾奥のライトアジ狙い目 土産のサバも良型ぞろい

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フィッシングライター/竹川啓二
掲載号: 2012年7月15日号

サバで盛り上がる

 


アジ食べたさに釣行する人も多い
サバダバサバダバ~。うれしいお土産です
本命は今イチだったがメバルやサバがクーラーを満たしてくれた


 くだらないダジャレは思いつくが釣れなかったときの言い訳が浮かばない。梅雨だからしょうがないよね……とでも言ってみるか。
 時折釣れるデカいメバルが折れる心の支えとなってくれるが、長続きはしない。私もこのメバルに惚れ込んで竿を出すことにしたが、甘い考えだったようだ。
 操舵室の船長は猿島沖やらなんやらとランアンドガンであちこちアジを追っかけているのだが、どうも今日のアジは「ツン」ばかり。「デレ」よ、早よう出てこ~い!
 昼過ぎ、全く変わらぬ状況に船長は舵を回して千葉県寄りに大きく移動して勝負に出た。そして1投目からいきなりメグさんの竿がグワ~ンと引き込まれる。
 「なんだ、なんだ、大物か!?」と声がどこからか飛んでくる。いやどう見たってサバでしょ!
 これを合図に私も茂手木さんもイトウちゃんも江藤さんもチバちゃんもイチカワさんも飛び込みの初めての人も、サバダバサバダバ.ウイ~サバダバ!
 お昼なのにイレブンPM状態で船上がにわかに活気づいてきた。
 引きが強くておいしいのにいつも「なんだサバか」と邪険にされるサバ君だが、本命アジが釣れない今
 「しめサバにするとうまいぜ!」「夏はゴマサバの季節だ!」などと次つぎに寝返っていく声が海面にコダマし、みなさんしばし入れ食いを堪能。ほんの30分ほどで各自お土産は確保して、私も6~7尾ゲットし上機嫌。
 「アジが釣れないからこのサバでゴマかすかぁ」なんて口がかってにしゃべっている。
 ところがそのとき突然奇跡が起こった!
 後ろのほうで、
 「アジだ! アジだ!」と声がする。ふと振り向けば助手の藤村君が尺オーバーのアジをぶら下げまさに「ドヤ顔」。そしていつも取材時に一発かましてくれる江藤さんが幅広アジを追加でゲット。さすが岩田屋の竿頭!
 結局この日は移動、移動で苦しい展開が続き船中4尾しかアジが釣れなかったが、本命がダメなときは対抗や穴でクーラーを賑わしてくれるのが岩田屋の裏技の一つ。
 船長は「違う場所を狙った仲間の船はポチポチ釣れたみたいと」と肩を落とすが、でも心配無用。今日のこの雨で釣れ出すはずだから。だって昔から言うでしょ「雨降ってァジ(地)固まる」って!



岩田屋]岩田一人船長

 

 


 

 

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