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フィッシングライター/山口 充
掲載号: 2012年8月1日号
私が釣れない原因は?
現在の鹿島港。早ければ来年には修復が終わるという
やっとのことで1尾釣り上げたとき、ふとカットウバリを見て驚いた。2段式の両方のハリが曲がったり、ハリ先が欠けたりしているではないか。
くーっ。私としたことが……これじゃあフグが釣れるわけがない。
船中で一人だけ釣れない私を見て、船長も不思議に思っていたようで、
「山口さんはもっと掛かってもいいのにな〜と思いながら見ていたんです」とのこと。
仕掛けも新たに、気を取り直してリスタート。するといきなりアタリが訪れて、竿をあおると「バシッ!」と掛かった。
私が苦しんでいる間に古瀬さんは再びホウボウを追加し、石井さんはフグのほかハナダイをキャッチ。このように様ざまな魚がヒットすることも当地のショウサイフグ釣りの魅力と言えるだろう。
ひとしきり釣ったあとで再び船長に状況を尋ねると、
「魚の反応はバッチリ出ていますが、今日は海も悪いですし、釣りにくいと思います。せめて波が穏やかだったら、もっと楽しんでいただけるんですがね〜」とのこと。
当初は数を釣って楽しみたいと思っていたが、今回のような厳しいコンディション下で様ざまな工夫をしながら攻略していくのも楽しいもの。初めはわずらわしさを感じていた船の上下動にもだんだん慣れてきたのかその後私は7連続ヒットを決めることができた。
沖揚がりは12時。釣果は全長23〜33センチをトップ25尾とのび悩んだもののハナダイ、ホウボウなど様ざまな魚が交じって十分に楽しめた。
当地のショウサイフグはまだまだ期待十分。夜のムギ&スルメともども、目を離さないでいただきたい。
[長岡丸]長岡寿樹船長
Page1 雨の中で釣り開始
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