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本誌編集部◉内山 高典
掲載号: 2012年9月1日号
知る人ぞ知る人気ターゲット
7月16日、アブラボウズ狙いで茨城県平潟港の第15隆栄丸を訪れた。
深場釣りを得意とする同船は、7〜12月がマダラ、1〜6月がオキメバルという2大看板を掲げているが、100キロ級の大物が狙えるアブラボウズは知る人ぞ知る人気ターゲット。
予約乗合で月に2〜3回ペースで出船しており、当日も北は宮城県仙台、南は神奈川県横浜から12名のファンが集まった。
集合時間は4時。釣り座の準備を整えた皆さんはキャビンで一眠り。4時半に出船し、航程1時間半で平潟沖400メートルダチに到着した。
「潮が速いのでオモリは500号を付けてください」とのアナウンスがあり、準備ができたところでトモ側から順に投入。
朝イチのヒットに期待したが魚の気配がない。その後は1流し30 分ペースで移動を繰り返し、最初のアタリが訪れたのが9時過ぎ。左ミヨシ寄りのお客さんが10キロ弱のアブラボウズを釣り上げた。
アブラボウズとしては小型だが、船中1号の顔を見てにわかに船上が活気づく。
その後は流し変えのたびにアタリが訪れ、右胴の間で10キロ級、左トモで15キロ級、再び右胴の間で20キロ級と徐々にサイズアップ。この間に巻き上げ中のバラシも数回あったので魚の活性は高そうだ。
お昼前、右ミヨシで30キロ級が上がった。このクラスになると迫力満点。釣り上げたお客さんに何度も魚を持ち替えていただき、縦に横にとアングルを変えて写真を撮りまくる(ご協力ありがとうございました)。
12時半の沖揚がりまで残り時間がわずかとなった最後の流し、この日がアブラボウズ初挑戦という左胴の間お客さんの竿が曲がった。
「デカイ、今日イチだ!」
ややあって海面に姿を見せたのは巨大な本命。2本のギャフが打たれ、船長たちが3人がかりで船に引きずり上げた。
後検量42キロ。巻き上げ中はほとんど引かなかったこともあり、釣った本人も周囲の人も、こんなに大きい魚が食っていたとは思わなかったようだ。
当日の船中釣果は42キロを筆頭に6本。その後もアブラボウズは順調に釣れており、7月下旬に70キロ級が浮上。数、型ともに狙える好況が続いている。
[第15隆栄丸]鈴木 和次船長
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