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[イシダイ五目]
三浦半島剣崎間口港発…剣崎沖 利一丸

仕立船ならではの釣り物! 剣崎沖のイシダイ五目好調

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本誌APC(神奈川)/平林 潔
掲載号: 2012年12月15日号

後半も絶好調!

 


取材協力ありがとうございました


 右舷でもポツポツ釣れていたし、30センチオーバーの良型も出た。左大ドモでも30センチ級が姿を見せて撮影も順調。朝イチはやはりチャンスタイムなのだろう。
 この釣りに少し慣れてきたころに、頭上まで誘い上げた竿にグッ!
 と重みが伝わったが、巻き上げ途中でフワッと外れてしまった。
 7時過ぎには再度アタリが到来。瞬間的に強く合わせてフッキングする。
 イシダイの引きは強烈だ。とくに下へと突っ込むときの動きが鋭くて重い。ああ、気持ちいい!
 船長の差し出す玉網に入ったのは35センチの良型。口が黒くなり、縞も消え始めていた。
 釣り方がすっかり体になじんだ8時ごろには、31〜36メートルの指示ダナで2枚目の28センチをゲット。
 エサ取りのカワハギを釣り上げたあと、ハリ掛かりしたのは大きなウスバハギ。ほかにはウマヅラハギも船中何尾か釣れていた。
 こんな魚たちがウジャウジャいるから、1度誘い上げてアタリがなかったときは、大体エサも取られている。
 僚船から連絡が入ったようで、9時半過ぎに沖へと走った。タナは41〜46メートル。カメラを構えていたら、なんと全員の竿がほぼ同時にキューンと絞り込まれた。魚の正体はアジ。それも35センチ級の大アジだ。
 僕も急いで竿を出して2尾ゲット。アジの食いはすぐに止まってしまったが、これも五目釣りならではの楽しみ。
 10時過ぎには再び灘寄りの釣り場に戻ったが、潮の加減なのか右舷にイシダイのアタリが集中。僕が座る左舷はアタリが少なかったが、しばらくして35センチの3枚目を釣り上げてニヤッ。
 こんな調子で13時半に沖揚がり。トップは終盤に再度ペースアップした吉田さんで10枚。2番手は右舷大ドモ氏で8枚。僕を含む3名が3枚でスソは2枚。僕は良型をゲットできたが、
 「自分にはなぜか大きいのがこないんです。細かくせっかちに誘うと数がのびても良型が釣れないんだよなあ。静かに誘ったほうが良型が食う傾向がありますね」と吉田さんは話していた。本命のほか、皆さん多彩な土産もゲットしていたからまずまずの釣れ具合だと思ったが、
 「いい日はこんなものじゃない。ウマヅラやカワハギももっと釣れるし、ワラサとマダイだって交じる。今日はよくないね」とのこと。
 仕立船は仲間同士で気がねなく楽しめるとか、複数の釣り物を組み合わせられるなどの利点があるが、今回のイシダイのように仕立船でなくては楽しめない釣り物もあるというのも魅力。
 船長によると来年1月末までは楽しめるとのことなので、皆さんも仲間を集めて船を仕立ててみてはいかがだろう。



利一丸]氏原正美船長

 

 


 

 

Page1 釣り場までは航程5分!
Page2後半も絶好調!



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