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フィッシングライター◎山口 充
掲載号: 2009年2月1日号
アピール力が決め手 !
当日のトップはなんと83枚。これだけ数釣れるのはおそらく当地だけ
中盤になるとウネリも少しずつ収まり、多点掛けも狙いやすくなった。再びカワハギ竿に戻すと、すぐにアタリが到来し、うまく3枚掛けることができた。
しかしここで不運が襲う。何気なく巻いていたところ、不意に横波に襲われて、その拍子にプンという感触で重さが消えた。
巻き上げてみるとハリスが切れていた。竿が硬いだけにハリスに大きな負担がかかったのだろうか?
そんな私とは関係なく、船中あちこちでカレイが上がる。左胴の間で常連さんは、ビッグファイトの末にジャスト50センチのイシガレイを釣り上げた。ほかのお客さんも単発ながら良型マガレイを追加している。
食いそのものは前半戦とそれほど変わらないようだが、ウネリが収まって釣りやすくなったぶん、釣れるペースも上がっているように思えた。
さて石井さんだが、竿をえびす屋オリジナルとはまた異なる東北カレイ竿に変更して楽しんでいる。
仕掛けは大きなマシュマロボールの付いた派手なもの。よりアピールを大きくして食いを誘う作戦らしい。
すると思惑が的中したのか、トリプルを連発。私も試しに彼女と同じ仕掛けにしてみたが、なるほどアタリは多い。
この地域のマガレイはビーマガレイズなどの色には強く反応することが多い。そんな仕掛けを作るのも、当地のカレイならではの楽しさだろう。
気付けば残り時間はわずか。「中盤からウネリも収まってきてよかったです。釣果もまずまずでしょ」と船長。同船のお客さんたちも、「今日は楽しめたよ。型がいいね」と満足げ。
その後も潮回りをするたびにダブルやトリプルが続き、昼ごろに沖揚がり。
25〜30センチの良型を中心にトップは83枚。私と石井さんはともに60枚以上と十分な釣果を得た。
今シーズンも絶好調の東北カレイ。今後も楽しみだ。
[えびす屋]鈴木和男船長
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