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本誌APC(東京)◎鈴木良和
掲載号: 2009年2月1日号
バラシ連発。こんなのアリ
タモ入れの瞬間はドキドキするが、決して慌てないように!
今後はイシガレイのほか、マコガレイにも期待は高まる
「さあ! 本気で釣るぞ」
自席に戻り、リズミカルに小づきを入れるとすぐに、ココッ!
ときた。ワンテンポ置いてから竿先を上げていくと、ガッガッガーと先ほどとは比べものにならない引きの強さと重量感に襲われた。
ゆっくりかつ慎重に巻き上げるが、時どきマダイのようなパワフルな引きを見せ、そのたびに道糸を引き出された。
そして海面まで浮かせたが、ここで気を緩めてはいけない。船を見て驚いたイシガレイが最後の抵抗とばかりに一気に潜り込む。やっとのことで引きをいなし、取り込んだのは48センチの肉厚イシガレイ。してやったりの1枚だ。
残り時間はおよそ30分。ここまでの私の釣果はイシガレイ5枚とフグ3尾。
そんなときに木村くんに良型らしきがヒット。タモ取りしてやろうかと思った瞬間、私にもアタリがきた。
このパワフルな引き込み。50センチ……いや、60センチにも達する良型だろう。この1枚だけは何がなんでもモノにしなければならない。糸を巻いては出され、手に汗握る攻防が続く。
先に掛けた木村くんは50センチを取り込んだ。次は私の番である。ところがその時悲劇が襲った。残り3メートルとなったところで一気に走られ、痛恨のハリス切れを喫してしまった。
気を取り直して再投入すると損失補てんとばかりに大型らしきが掛かったが、今度はあえなくスッポ抜け。
悲劇はこれで終わらない。この後に掛けた大型もなぜかスッポ抜け。やはり先ほどの海面バラシのショックで、合わせが早くなっているのだろうか……。
ここで無念のタイムアップ。釣果はイシガレイ1〜14枚とマコガレイが船中全体で数枚。今後は大型のイシガレイはもちろんのこと、マコガレイも数がのびてくるはず。つまり当地のお楽しみはこれから。悔しいバラシがあった私にもリベンジの機会があるはずだ。
[豊丸]出頭豊一船長
Page1 カットウで狙ってもOK
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