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フィッシングライター◎山口 充
掲載号: 2009年8月1日号
大アジにビックリ!
剣崎沖のイサキは7月を迎えて依然好調。混雑する日には釣果が落ち込むこともあるが、全体的に見て今年は好調といえるだろう。
6月30日に向かったのは剣崎松輪港の成銀丸。出船時間は午前5時半。少し早めに港に着き、駐車場にある江奈ビレッジで仕掛けを物色。前日に時間がなく仕掛けの準備ができないときはありがたい。
成銀丸の待合室でイサキ船の席札を抜いて左ミヨシ寄りに釣り座を確保、船に向かい準備に取りかかる。
剣崎沖のイサキ釣りでは毎回仕掛けのセレクトで悩む。チャンスタイムである朝イチに、ウイリーと空バリ仕掛け、どちらからスタートするかに迷うのだ。
ほどなく山田正美船長がやってきたので仕掛けについて話を伺うと、
「状況にもよるけど、誘って釣るのが基本ですよ」とのことで、エサを付けても誘うことが大切だと言う。
このころから予報どおり雨が降り始める。9名を乗せて出船となった。
航程10分ほどで剣崎沖の吉野瀬に到着。
「17〜12メートルくらいの間を誘ってください」と山田船長の合図が出てスタート。
潮はやや濁り気味。イサキ釣りにはよい水色のようだ。数回指示ダナ付近を探って様子を見ていると、石井さんの竿に激しいアタリ。
「うわっ、これイサキじゃないよ!」と言いながら、ビッグファイトを楽しんでいる。タモを用意して待機していると、大きなアジが姿を見せて無事ネットイン。40センチはあろうかと思われるアジに私も石井さんもビックリ。
「ここ数日で交じり始めたんだよ」と左大ドモの黒島さん。タックルがライト系だけに、そのファイトは実に楽しい。
周囲でも30センチオーバーのアジが次つぎにヒットし船上は大盛り上がり。
私も指示ダナの下限から上限まで、1メートルごとにコマセをまいては止めるのパターンを繰り返す。
すると私にもアジがヒット。その強い引きに大興奮。
「イサキとアジのタナは一緒ですよ」と山田船長。イサキの顔はまだ見られないものの、早ばやとクーラーの空きスペースが少なくなっていく。
ここでウイリー仕掛けに交換。先ほどより小幅に誘って、止めるを繰り返しているとココッと、アジとは違う魚信が伝わる。
イサキか?
慎重に巻き上げると、小型ながらイサキが顔を見せた。その後も連続でイサキを釣り上げる。
「ウイリーがいいみたいね」と石井さんも仕掛けを交換、その直後にイサキが上がる。
付けエサ有利と見ていたが、使ってみればウイリー仕掛けの効果は十分。エサ付けをしない分、手返しも早く釣果ものびる。
左ミヨシの遠藤さんも、
「今のうちに釣らなきゃ!」と次つぎヒットさせている。
「ウイリーですか?」と仕掛けを伺うと、
「さっきまでは空バリに付けエサだったけど、今はウイリーですよ」と見事なコマセワークで食わせている。
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