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フィッシングライター◎山口 充
掲載号: 2009年9月15日号
クーラーが満タンだ〜!
相模湾のワカシは思い出深い釣り物。郷愁にかられました
食いが渋ったり、釣り場が深くなったりすると竿釣りが有利
ひとしきり釣ったところである実験をした。
市販されているウイリー3本バリ仕掛けの先バリは空バリであることが多い。これはもちろんエサを付けやすくするためだが、今日のように活性が高まった状況でいちいちエサを付けていたのでは手返しが悪い。
そこで先端にソフトルアーを付けることにした。尻尾が真っすぐのピンテイルと、水流を受けると動くシャッドテイルタイプを付けてみたが、どちらでもワカシは好調に釣れた。
「もう少しすると型も大きくなってくるから、魚皮バケも有効になってきますよ」と船長。このように色いろな仕掛を試せるのもワカシならではの楽しみの一つだろう。
しばらくするとソウダに代わりゴマサバが連発し始めた。
どれも丸まるとしておいしそうな、リリースするにはもったいないサイズばかりであった。私たちはさっそく釣ったそばからサバを絞めてバケツに突っ込んでいったが、
「クーラーの氷水を吸わせながら血抜きをしたほうがいいですよ」と船長。おいしい魚をよりおいしく食べるためのアドバイスだ。
後半にかけては潮の流れが緩み、魚のサイズも若干落ちてきたような感じだがアタリの数は相変わらず。次から次へとワカシが上がった。
ここで私たちは釣法をチェンジ。私がカッタクリ、石井さんが竿で狙うことにした。
左手で道糸をたぐり、右手でさばいていると、突然ガツッと手が止められた。
道糸を船ベリに当てながらたぐり上げるとワカシのダブル。このあとも何度かダブルが続いた。
文句なしの釣れっぷりが朝から続き、クーラーも満タンになった10時半に早揚がりとなった。釣果は25〜38センチのワカシとイナダが2人で45本、ヒラソウダが10本、このほかマルソウダ、ゴマサバなどなど。帰港後はクーラーの持ち運びに難儀するほどの大漁だった。
これから秋本番に向けてどんどんサイズが大きくなる相模湾のワカシ。だれでも気軽に楽しめる、秋の超おすすめの釣り物です。
[孝太郎丸]金子勝彦船長
Page1 1投目からガツン!
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