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本誌APC(東京)/鈴木良和
掲載号: 2010年9月15日号
イカでタルは満杯に!
そう! そのままジッと我慢。たくさん掛けてから巻き上げましょう
開始から1時間経過したころにはほとんどの人が30杯ほどのムラサキイカをキャッチ。乗りはすこぶる順調だ。
そこで私も席に着き、釣りを開始。リールのスプールに指を当てて仕掛けの落下速度をゆるめていると25メートル付近で糸フケが出た。
そのまましばらく待ってから竿を立てると、ズッシリとした重量感が伝わってきた。
私の仕掛けに掛かっていたイカは2杯。バラさないようにゆっくり巻き上げたつもりだったが、イカの乗っていないスッテのカンナにはちぎれた触腕が付いていた。
だが、そんなことをいちいち気にしている場合ではない。釣り時間が短いから、釣れているときに手返しよくガンガン釣ることが大事。私の釣果をアテにしている滝沢さんに怒られてしまう。
船中みんなで潮まみれ、スミまみれになりながら一心不乱に竿を振っていると、
「いったん灯りを消します。イカがもっと浮いてきますので10メートル前後でやってください」と船長。灯りが消されると、たしかに10メートル前後で乗り始めた。
ムラサキイカは灯りが消えることで警戒心が薄れ、海面近くまで浮上してくるのだろうか?
それはともかくタナが浅くなったことで手返しは格段によくなり、皆さんのタルはムラサキイカで埋まっていく。
ついに私のタルもイカが入りきらなくなり、2個目のタルをおかわりした。
このあと再び船の灯りがついてタナは20〜40メートルになった。それでもイカの乗りは衰えることなく、22時の沖揚がりを迎えた。
この日の釣果は胴長18〜25センチのムラサキイカが50〜160杯。スジイカも少々交じったようだ。私の釣果は100杯ジャスト。釣友の滝沢さんに70杯プレゼントすると、自身の釣ったイカと合わせて2個の大型クーラーは満タン。大満足で下船した。
ムラサキイカのシーズンは10月一杯までだが、9月中が海も穏やかで安定して釣れるとのこと。
ちょうどこの記事が出るころにはさらにムラサキイカも大きくなっているはずなので、大型のクーラーを持って釣行してみてはいかが。
[昭栄丸]小野瀬茂船長
Page1 開始早々に乗り始めた
Page2イカでタルは満杯に!
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