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本誌編集部◎斉藤貴伸
掲載号: 2010年1月1日号
アマダイ狙いでも面白い カワハギ竿の釣り
カワハギ竿にPEライン1~2号を巻いた小型両軸リール。この組み合わせは、誘い重視の釣り方にはベストマッチ
8名がそれぞれ異なる竿を使っていたが、カワハギ竿の人もおりほとんどの人が張りのある胴を持つ、どちらかといえば硬めの竿を使っていた。
私が始めに使ったライト五目の竿は、グラスソリッド穂先の7:3調子であるため、軟らかな部類に入るだろう。
スピードに変化を付けた50センチ幅の誘いをするには、それほど問題はなかったし、小さなアタリも分かるものの、穂先の反発力が弱いため、竿の動きに対し仕掛けの動きがワンテンポ遅れる感じがあるのは否めない。その点は、もう少し先調子の竿に分があるはずだ。
ただ、アマダイを掛けてからは面白い。竿の弾力でシャープな引きをためる巻き上げが楽しめ、バレることも少ない。
3尾を釣ってから、カワハギ竿に変えてみた。ポイントは水深88〜92メートルの深場に移っていたが、オモリの着底感ははっきりとしているし、アマダイのクッと押さえ込むアタリやトラギスやガンゾウビラメのアタリも分かりやすい。
さすがにカワハギ竿だ。仕掛けの操作にもズレを感じない。
実は10年以上前だが、東伊豆でオモリ40号、カワハギ竿でのアマダイ釣りの経験がある。今でもはっきりと覚えているのは、45センチを超えるアマダイにガンガン竿をたたかれたことだ。思わずバレてしまうのではと心配になったほど、アマダイの引きの強さに驚いた記憶がある。
カワハギ竿を使う場合、その点が少し気になったものの、心配するような大型は残念ながら掛からなかった。
私は30〜35センチを3尾加え計6尾。これが船中の平均釣果となり、8人で48尾。トップは藤林さんの10尾。型は23〜41センチと好調さを裏付ける結果となった。「8人で」としたが、この日ライトアマダイ船は2隻出しで、当日の一番人気の釣り物だった。
[庄三郎丸]山下将成船長
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