そんなとき、ミヨシで置き竿にしていた私の竿がたたかれていた。
　「果報は寝て待てだな！」などと仲間に悪態をついたのが悪かったらしく、釣れたのはネコザメ。あろうことかこの後連続で私はネコザメを釣ってしまった。
　そんな状況が続いていたが8時半を過ぎたころから少し潮が動き始めた。
　待ってました！
　といわんばかりに左舷ミヨシの千本松さんがマコガレイを連続で釣り上げた。さらに左舷トモ2番目の三浦さんや右舷トモの伊坂さんが45センチクラスの良型を釣り上げ、船中で活気が出始めた。
　「そろそろオレもマコがほしいなあ……」とつぶやきながら小づいていると、愛竿にコツンとシグナルがきた。
　じっくり食い込ませてから竿を立てるとハリ掛かり。巻き上げの途中でギューンと突っ込む引きを楽しみながら取り込んだのは38センチ。
　続いてガツガツと明確なアタリがきて竿を起こすと、ズッシリとした重量感が伝わってきた。
　「こいつはデカイ！」と慎重にリーリングを開始したが、何度も走られてドラグが滑った。ようやく釣り上げたのは47センチ。肉厚で満足できるマコガレイだった。
　再び潮が動いたのは10時半。マコガレイに交じりフグなども掛かった。釣友の山崎さんと蓮見さんに至ってはマダコを釣って大よろこび。私もマコガレイを1枚追釣し、大満足で沖揚がりとなった。
　釣果は25〜47センチのマコガレイがトップ9枚。数は思いのほかのびなかったが、フグやマダコなど多彩なゲストが顔を出し、にぎやかな釣果となった。
　暑さが本格化した現在、当地のマコガレイのチャンスも少なくなってくるが、大栄丸のマコガレイは8月一杯まで出船予定なのでラストチャンスに賭けてみてはいかが！

［大栄丸］大川　茂船長