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本誌APC(埼玉)/釜井昌二
掲載号: 2012年9月1日号
ラストを飾る4杯掛け
「ほら、たくさん乗ってるよ」と俊輔船長
朝の1流し目は、とにかくすごかった。2〜3点掛けは当たり前。15本ヅノの鈴木さんが4点掛けを決めれば、潮具合よしと見極めて竿を出した船長が16本ヅノで5点掛けを披露。
紅一点の中台さんも最初から2点掛け。ブランコ仕掛けの取り込みに苦戦しながらも、キャーキャーと黄色い歓声を上げて楽しんでいた。
1流し目は約1時間、流しっぱなしの乗りっぱなし。流し変えるや否や、皆さん沖干し作りに精を出していた。
2流し目から私も参戦。指示ダナの上限からしっかりとサミングしつつ仕掛けを沈下させると、ククッと道糸を震わせる触りがあった。
そのまま5メートルほど沈めてからクラッチを入れて、大きくひとシャクリ。すると、ズシンとイカが乗ってきた。
そのままジギングのロングジャークよろしく数回シャクって電動巻き上げをオン。グイグイ引き込むイカの引きを楽しんで、まずは2杯のイカをゲットした。
取り込んですぐに再投入。久びさとなるスルメイカ釣りの勘を戻しつつ、2投目には3点掛け、続いて4点掛けと、空振りなしでイカを乗せ、1時間弱で18杯を桶に収めた。
ところが、この日は陽が高くなるにつれ、イカの乗りが悪くなってしまった。反応も底に沈みがちなのか、触りも少なく、底近くでポツポツと乗るばかり。
業を煮やした船長は、ポイントを大きく移動。この移動が吉と出て、10時ごろになって再びイカの乗りが上向いた。さっきまで単発ばかりだったのが徐々に多点掛けが増えラストスパートに弾みをつけた。
納竿間際には鈴木さんがバッチリ4点掛けを決め、これにて終了の時間を迎えた。
この日の釣果は16〜51杯。竿頭は鈴木さんでしっかりとイカの触りを取って、3回の4点掛けと3点掛け多数で釣果をのばしていた。
私も33杯をゲットし、お土産十分。さらにはお隣さんの漬けた沖漬けまでいただいて、晩酌に華を添えることができた。
大原のスルメイカは例年どおりだと9月一杯くらいは楽しめるとのこと。外房特有の肉厚良型のスルメイカをぜひ堪能していただきたい。
ちなみに、弟の藤井大だい佑すけ船長率いる2号船の釣果は6〜70杯。最高8点掛け&70杯をゲットした方は、スルメイカ歴3回目だというから、いやはや恐れ入りました。
[長福丸]藤井俊輔船長(右)と大佑船長
Page1 船がいればイカもいる?
Page2ラストを飾る4杯掛け
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