TJ-web  
電子版
から探す
キーワード(釣り物、釣り方etc.)

 

 

 

[シロギス]
東京湾奥横浜本牧発…中ノ瀬 長崎屋

絶好調の東京湾シロギスを 胴つき仕掛けで堪能する。

Check

本誌APC(神奈川)/ 平林 潔
掲載号: 2011年3月15日号

マスターできたかも!

 


 ある程度の撮影を終えた10時前から僕も本格的に竿を出した。
 釣り方はテンビン仕掛けと同じで、前方に投げてから小刻みに引いては止め、しばらく待ってからまた引く方法だ。ただテンビン仕掛けと違って、仕掛けを止めているときはやや道糸をフケ気味にし、アタリを待つ時間を増やしてみた。
 アタリはすぐに訪れた。幹糸にハリスが結ばれたダイレクトな仕掛けだから、竿先にもククッと派手に出る。初物は20センチ弱。まずまずの型といえよう。
 11時ごろにはそれとなくペースをつかんで1投1尾の状態になる。11時40分の時点で僕は28尾。左ミヨシで2本竿を出していた常連氏は48尾まで数をのばしていた。
 長崎屋の特製仕掛けはもちろん胴つきオンリーながら、1本バリ仕掛けと2本バリ仕掛けがあるが、2本竿で置き竿にするときには2本バリ仕掛けのほうがいいと船長は言っていた。
 周囲を見ればほとんどのシロギス船が小柴沖のポイントに集まっていた。海はいいナギで、相当な好釣果が期待できそう。
 それにしても落ちギスの人気は大したもの。平日だというのに、どの船も客足は上々に見えた。
 この日の僕は穂先が軟らかくて感度のいいカーボンロッドを使っていたので、道糸がフケた状態でアタリを待っていても、シロギスがエサを口にしたときの「モゾッ」という感覚が手に取るように分かった。
 モゾッから一呼吸ほど置いて穂先を聞き上げると、ククク……キューンと竿先が絞られる。20センチオーバーサイズの良型ともなれば、冬のキスだというのになかなか強烈なパワーを見せる。
 しばらく順調に数がのびていったが、2時ごろからは潮の具合なのか、アタリがあってもハリ掛かりさせられないこともちょくちょく。
 テンビン仕掛けなら、そんなときに打つ手がいくつか引き出しに入っているのだが、胴つき仕掛けについては僕の引き出しも多くない。
 それはそれでムキになってしまうもの。合わせのタイミングを色いろと変えたりするのが結構楽しい。打った手が正解で、うまくハリ掛かりさせたときの満足感は、そりゃあもう大変なものですよ。
 なんだかんだと3時まで楽しんで62尾で納竿とした。開始から終了まで、初めてのフル胴つき。しかも取材しながらの釣果としては大満足だ。
 竿頭が左舷ミヨシで92尾、スソは56尾。6人が竿を出してのこの釣果は素晴らしい。
 これから暖かくなればポイントも徐々に浅くなり、シロギスの食いも活発になるから、今後の展開も楽しみだ。



長崎屋]長崎恵夫船長

 

 


 

 

Page1 初のまる一日胴つき
Page2マスターできたかも!



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。