そして5流し目、右舷大ドモのベテラン釣友が1キロサイズをゲット。お隣氏はまたしても2点掛けでアコウを浮かせた。この方、本当に深場初チャレなのか？
　と疑ってしまうような好調ぶりだ。
　私の竿にも着底してから70メートルほど探り下がったところでアタリ。
　すかさず道糸を送り込むといいアタリが出て、竿先が断続的にたたかれた。
　巻き上げ始めるとズシリと竿に重量感が乗った。
　巻き上げに時間がかかり、皆さんを待たせてしまっているので、本命でなかったらどうしよう……。
　不安と期待が入り交じる中で海面を見つめていると、
　「おおっ、いるぞ、いるぞ〜！」
　ギャラリーから歓声が上がり、ミヨシ方向に流れ浮いた仕掛けには上バリから大型のアブラキンメ（フウセンキンメ）、スミヤキに続いてアコウという3点掛けのプチ提灯行列。そのうち1尾は2キロ強の良型だった。
　6流し目は左舷でも本命らしきアタリが到来し、ミヨシ1番氏と2番氏が恵比寿顔になった。
　その後ますます潮が速くなり、ポイントを移動するも本命はアタらず、10回の流しを終えたところで2時過ぎに沖揚がりとなった。
　当日の釣果は0.7〜2キロのアコウを0〜7尾。深場釣り初挑戦の人も船長のアドバイスと私のお節介（？）をしっかり聞き入れ5尾と大健闘してくれたのがうれしかった。
　釣れ具合にもよるが、愛正丸では例年5月一杯までアコウ乗合を出船させている。
　中深場釣りの感覚で手軽に狙える当地のアコウ。もちろん深場釣りの初チャレンジにも最適。レンタルタックルもそろっているから、クーラー1つでも釣行できますよ。

［愛正丸］佐伯鶴三船長