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[シーバス]
東京湾奥深川発…川崎〜本牧沖 吉野屋

ジギングでバリバリ! 東京湾のシーバス好調

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フィッシングライター◎竹川啓二
掲載号: 2010年3月15日号

船中は熱気ムンムン!

 


茂手木くんの65センチ。 当日は60センチオーバーが目立った
ジグを沈めているときのアタリが取れれば釣果は格段にアップ!


 東京湾のシーバス釣りが活況を呈している。冬の寒さも峠を越え、春の気配が漂いだした途端に勢いはさらに加速。目下バリバリバリューの爆釣シーンを展開中だ。
 もちろんこのチャンスを編集部が見逃すはずもない。突撃取材のゴーサインを受け、2月13日に深川の吉野屋を訪れた。この船宿は江戸前の老舗ながら今回のシーバスを始めタチウオなどのルアー釣りにも精通している。
 当日は小雪混じりの寒い朝だったが、20数名のファンが集まり、早ばやと2隻出しが決まった。私は釣友の茂手木さんと大森健吾さんの操船する船に乗り込んだ。
 
 定刻7時に総勢10名で河岸払い。文頭で春の気配などと書いたが、当日はこの冬一番の寒さ。船が走り始めた直後から足の先から頭のてっぺんまで震えがくるほどだった。
 それでもファンの気持ちが折れることはない。いや逆に雪をも溶かすほどの熱気でムンムンしているのは、やはり連日の好釣果を知っているからだろう。
 海上を走ること約20分。最初の釣り場となる千葉県側の建造物周りに到着した。この釣り場の状況を見ながら神奈川方面へと攻めていくのが大森船長の作戦のようだ。
 開始の合図が出てまもなく左ミヨシの常連さんが35センチ級をヒットさせたが後は続かず、遠くに海ほたるが見えるポイントまで移動。
 ここでは先ほどの常連さんが40センチ前後を5本ゲット。まずまず好調だ。ヒットパターンを尋ねてみるとすべてジグを沈めている途中で食ってきたという。
 船長もマイクで落とし込みのアタリを取るようにアナウンスしてくれたが、なぜかほかの釣り人には釣れない。
 この状況を見た船長は大きく移動することを決め、神奈川県側へ向かうことに。
 堤防や橋脚といった定番の建造物周りを狙い、ラン&ガンを繰り返したが、やはりこちらも釣れ具合は今一つ。たまにヒットしてくるもののサイズはセイゴとフッコの中間。圧倒されるようなサイズが上がらない。
 ただ前日は午後から食いが立ったという。潮変わりしてからの上げ潮に期待が膨らむ。
 それまでは辛抱だ!
 と自分にいい聞かせ、キャビンでカメラを磨いていると茂手木さんから、
 「プチ入れ食いが始まりましたよ」の声がかかった。
 あわてて外に飛び出したら、なるほど船中だれかしらにヒットしている状況。
 そしてトモのほうで大きく竿が曲がり本日最大の74センチが取り込まれ、船中は一気にヒートアップ。皆さんのリールを巻く手にも力が入っている。次に良型を手にしたのは釣友の茂手木さん。65センチの堂々たる1本だ。
 彼に続けとばかりにミヨシの常連さんも60センチオーバーを連発させている。


 

 


 

 

Page1 船中は熱気ムンムン!
Page2 ゆっくり巻くといいみたい



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