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[マダコ]
内房富津港発…海堡周り 川崎丸

スタートから大型連発 !! 今年もいけるぞ富津のマダコ

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本誌APC(千葉)/ 宇田川 亘
掲載号: 2011年6月1日号

持っている人は違う?

 


小型の乗りもよく、今期も期待できそうだ


 移動後のポイントは水深15メートルほど。砂地の中に根のあるピンポイントを狙った。
 流し始めると船中でポツポツと0.2〜0.4キロのミニダコが上がり始め、コツコツと小づいていた私の手にも待望のアタリ!
 「きたよ」と言いながらカニが逃げ惑うように小づき続けると、ビターッと海底に張り付いたような重さに変わった。今がチャンスと大きくたぐると、バリバリと剥がれるような感じが伝わり掛かった模様。
 重量はそれほどでもないが、乗り渋りの中での1杯は貴重だ。石井船長のタモに吸い込まれたのは0.3キロほどのマダコ。
 小型ではあるがシーズン初のマダゴはうれしいものだ。また解禁当初から小ダコが上がるのは、マダコ釣りとしてはよい兆候だ。
 乗りがなくなると船長はさらに南へ移動。キロ級交じりでポツポツと数を増やし、左舷トモ2番の人は早くも3杯目をゲット。
 ところが9時の潮止まりを迎えると乗りも遠くなり、乗っても活性が下がったのかバラシが続出する。
 私の2杯目も、そう。乗ったのを確認し、初挑戦の山口さんに「これが乗りだよ」と感触を確認してもらった後、大きく合わせると、ズルッとタコが抜けてしまった。
 「そばにいるから誘って、誘って」と教えると今度は山口さんに乗り。しかし残念ながら乗りが浅く、たぐっている途中で痛恨のバラシ。
 しかし運を持っている人は違いますね。上げ潮の時間を過ぎても動かなかった潮が、多少だが動き出した後半。三石、山口両氏が同時に乗りをキャッチ。
 不思議と同時にたぐり上げ始め、海面に上がったマダコは2つのテンヤをしっかりと左右に抱いていた。
 一つのテンヤに2杯のマダコが掛かったのは見たことはあるが、1杯を2個のテンヤで釣るのを見たのは初めて。しかもこれが2キロの良型。さすがは師弟コンビ、見せてくれます。
 しばらくすると今度は三石さんが2.1キロ。これで私のタコが霞んでしまった。
 12時半の納竿時間を迎えたが、石井船長は1時間の延長を決断。富津寄りの17メートルの深場へ移動。ここで最後のドラマが待っていた。
 石井船長が「勝負に出た」と言ったポイントでは、投入開始から2キロ級が上がり、右舷ミヨシ2番の田辺氏が無言でたぐり始めた。
 「それほど重く感じませんでした」と後で話してくれたが、これが本日最大4キロのモンスター。この超特大で船中盛り上がり、納竿までに2キロ級を数杯追釣して、開幕のマダコ釣りは終了した。
 釣果は1号船が0.2〜3キロを0〜2杯の船中18杯。2号船は0.2〜4キロが0〜3杯の船中28杯だった。この日は底荒れの影響で前半の海堡周りは今一つであったが、富津南沖では今後を期待する小ダコもかなり上がった。また底潮が直り始めた後半には良型も乗り出した。
 富津のマダコ釣り、今後も期待が持てますよ。また、最後の1分まで諦めちゃいけませんよ。何しろ当日は「揚がります」で2キロ級を釣った女性がいましたから……。



川崎丸]石井広一船長

 

 


 

 

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