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意外と簡単♪ アシストフック作成

2013/05/02

ルアーでのジギングで多く用いられるアシストフック。ターゲットやジグに適したものを選択し装着するわけですが、中には市販品では合わせにくい状況に直面することもあります。フックの種類やサイズ、アシストラインの太さや長さなど細かく追求したら市販品だけでは到底無理でしょう。
ならばどうするか?そう、ないのなら作ればよいのです。そして作ってみると意外と簡単!短時間で作成できるものです。

必要な材料

作るには材料を揃えなければなりません。作る物によって構成材料の大小は様々ですが必要になるものは基本的に同じです。

【材料】

フック:
対象魚やジグのサイズ・装着部位・装着個数を考慮して選択しましょう。魚と触れる部分だけに最もこだわりたい箇所です。

 アシストライン:
大型のものでは芯入り、小型のものは芯無しが用いられることが多いです。フックやジグとの相性を考慮します。素材もザイロン・ケプラー・ダイニーマ・PE・ワイヤーインなど様々で用途に応じた使用がフッキング率を高めます。

セキ糸:
アシストラインをフックに固定する際に使用します。ナイロン製やケプラー製のものなどがあり、油剤加工がされていない専用品が接着効果が高く無難です。

熱収縮チューブ:
フックとアシストラインの接合部を保護する為に用います。内径サイズをぎりぎりにすると薄く仕上がります。

その他:
アピール力アップのデコレートとして、魚皮やフラッシャーを用いる場合もあります。

【組み立て工具】

ニードル:
芯入りタイプのアシストライン材料として組み上げる際に用います。ループや芯抜き、編み上げなどの加工に必須です。

 瞬間接着剤:
セキ糸部の固定やループ部の強化にも用います。素材に浸透しやすく、添付部が折れる破損を防ぐため液状の低粘度タイプが用いられます。

ハサミ:
「素材を切断する」と至ってシンプルな用途ですが、材料が破断強度や耐磨耗性に優れるものばかりなので専用品が作業も捗ります。

ライター:
熱収縮チューブの加工やセキ糸のけば立ち直しに用います。温度の高い炎の先端ではなく、炎が安定して温度もやや低い放出口の脇を使って作業すると失敗が少なくなります。

今回は5キロ前後から上限30キロぐらいまでを狙うアシストフックの作成過程を説明してみたいと思います。

【構成材料】
フック:管付き泳がせ35号
アシストライン:ザイロンノット40号
セキ糸:ナイロン赤2号
熱収縮チューブ:黒4ミリ

1.まずはアシストライン素材のカットです。大物用に使用するので作りたい長さの倍でカットします。カット後は中に入っている芯を引き抜ます

2.芯を引き抜いた穴からニードルを通し、ループの起点部からニードルを出してアシストラインの端に掛けて引き込みます。

3.引き抜いて形を整えると上のようになります。中に引き入れたライン端の位置は外側とそろえておきましょう。

4.端より1センチ上部にフックを貫通させます。あまり端過ぎるとアシストラインが解れるので注意です。

5.貫通させたアシストラインをフックアイまで移動させます。この状態が完成時の長さになるので気に入った長さに調整しましょう。

6.固定用のセキ糸を巻きつけます巻き方はロッドのガイドと同じ巻き方の抜き輪を用いた内掛け結びです。

7.巻き終わったセキ糸部に瞬間接着剤を塗布します。アシストラインへ過度に染み込まないように注意です。

8.熱収縮チューブを被せていきます。内径がギリギリの物はしごいて少し伸ばしてから入れると楽です。

9.ライターで熱を加えて熱収縮チューブが縮まれば完成です。長さが適正か注意しましょう。

ここまでの作業工程で慣れれば10分ほどです。好きな形状に仕上げられるので市販品にできない細かな調整が可能。釣果へダイレクトに反映されるのでいろいろ追求してみると面白いでしょう。

作成作業が苦手な人は・・・

 

・がまかつ)アシストフックコネクター
ケプラーの両端がループ加工されており中心部は熱縮チューブを被せています。 これにより環付きフックに通すだけですぐにアシストフックが完成。管がある程度大きいフックであれば 直ぐに使えるので、釣り場での即席セッティングも容易に! 強度はしっかり作成したものに一歩譲りますがこれも一つの手段としておすすめです。