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解禁初日に挑む!鹿島沖ヒラメ

今年もこの日がやってきた!11月1日より解禁となった鹿島沖のヒラメ。今年の傾向を見定めるべく、解禁初日にいってきました。

面で流す横流し

外房エリアから遅れること1カ月。鹿島沖のヒラメが解禁を迎えました。今回おじゃましたのは波崎港のH丸。軽量アルミ製の大型19t船で船幅も広いのでウネリに強く、船に弱い人にも安心感があります。
鹿島・波崎・大洗のヒラメは横流しが一般的。船が横方向に流れる横流しでは片舷が均一にヒラメへアプローチでき、流し換えの度に潮の上下が入れ替わるので座による釣果差がつきにくいのが特徴で、ポイントを効率的に探れます。ただし風浪を横から受けるのでウネリの上下動は大きめなので船酔い対策を万全に施す必要があります。

「鰯」と書かれる魚

当日は解禁を待ちわびた13名を乗せて鹿島沖へ。波崎からは約30分の航程です。ヒラメ釣りは活きイワシを使っての泳がせ釣り。仕掛けは胴つきながら、最初はエサ付けに苦戦することでしょう。エサとなるマイワシは弱く、素早く丁寧に付けなければ弱ってヒラメの食いへ大きく影響を及ぼします。キーポイントは
・手を水に濡らして冷やす
・強く握らない
・何度も刺し直さない
・丁寧に海面に下ろす
と、いったところでしょう。初めての場合は出船前に船長に教えてもらい、確実にこなせるようにしましょう。親・孫バリの位置や種類についても様ざまな方法がありますが、H丸では「親バリは口掛け・孫バリは背掛け・孫バリはトリプルフック」が推奨されています。

11年鹿島ヒラメ開幕

潮周りをしながら各自配られたイワシにハリを付け、船長の合図と共に一斉に投入されました。2011年の鹿島ヒラメ開幕です。 仕掛けを下ろす際はエサが生きたイワシであることを考慮し、フリーで落とさずサミングでブレーキをしながらゆっくり落とせば、海底付近でもイワシは元気に泳ぐでしょう。
着底すると徐々にラインが沖へ流れ始めました。同時にイワシも暴れまくり。期待できそうな展開です!最初の流しは潮下側からスタート。ラインの角度を見ながら送り出し、大きなウネリで時折海底をたたく程度に調整。海底より1メートルほど上をイワシが泳ぐイメージでタナを取り、イワシの暴れを伝える穂先を注視しながら、ウネリから仕掛けを安定させます。するとイワシの振動が急に止まり「ガッ、ガッ」と小さなアタリをとらえました。一概には言えませんがアタリの大きさである程度の判断をすることが可能です。
・タナ:低ければは小さく、高ければ大きい
・サイズ:小さければ大きく、大きければ小さい
・食い込み:小さければ遅く、大きければ速い(大型は一飲みも)
今回はタナはやや低め。そして小さいアタリは大物を予感させます。そして連続したシグナルは10秒もたたずに止まりました。そして穂先にはオモリプラスのモタレ感。どうやら食い込んだようです。
ゆっくりとロッドを起こしはじめ、重みが感じられたら加速させて合わせるとズシリとした重量感。ばっちり掛かったようです。合わせは飲まれたイワシのハリをヒラメの口内に立てるイメージ。重みを感じてから合わせを入れた方が掛かりも良く、急な合わせよりもスッポ抜けを防げます。
掛かってからのヒラメは底から10メートルまでが最も抵抗し、強引に巻き上げてはハリス切れのリスクを生じます。ロッドを立てて弾力を活かし、ゆっくりと巻き上げましょう。時折ドラグを滑らしながら上がってきたのは70センチちょうどの良型。解禁一投目は最高のスタートを切れたようです。

様ざまな魚がロッドを絞る

自身のヒラメが上がってくるまでに船へは10枚近いヒラメが取り込まれていました。海底は多くのヒラメがいたようで、ほとんどの人は下ろすと同時に当たりが出たようです。周りを見渡すとサイズは1キロ前後が多く、2キロ前後がちらほら。そしてワカシやサンパクが取り込まれています。この爆発力こそ解禁日の魅力。下ろせば当たる状況で、船内の至る所でヒラメが取り込まれてゆきます。
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2流しほどで船内のほとんどの人がヒラメを手にし、釣れていない人もワカシやサンパクなど何かしらの魚をゲットしています。
私も2枚目をゲットし外していると、船長より「イワシが泳ぐならそのまますぐに下ろすんだ」とのアドバイス。襲われたイワシは衝撃で身にも傷が入り、動きも緩慢。聞けば「活きの良いイワシはアピールするけど、鈍い大型から逃げきる。襲われて他魚が取りこぼしたように見える傷イワシが大型をしとめるんだ」とのこと。この方法で毎年8キロ以上の大判をしとめる常連さんもいるとか!これは試さない手はありません。早速、ヒラメからイワシを外し、水面で生きていることを確認して下ろすと直ぐに当たり!型こそ普通でしたが十分効果は見込めるようです。
約1時間の爆釣タイムも日が昇るにつれ徐々にヒラメが少なくなってきました。当たりのほとんどがワカシのもので、小気味良い引きながら複数人に同時に掛かるためオマツリが多発・・・。イワシの消費量はどんどん増えてゆきます。
こんな時便利なのが探見丸。ワカシの回遊が見てわかるので反応が多いときはイワシをベタ底まで下ろしかわすこともできます。私もワカシの反応が映り始めたのでスルリと底へイワシを下ろすと「コッ、ゴツ!ゴツ!」と小さいシグナルから派手に穂先を揺らす当たりが到来!小刻みにグングンと首を振って抵抗したのはアイナメ。ビール瓶ほど良型が上がってきました。この直後より船内では根掛かりが多発。根の縁にいた一匹だったのでしょう。


中層にはワカシ反応が多数。根回りではアイナメやハタのゲストも

当たり多く今後に期待

ポツポツ程度に落ちたヒラメと対照的に、活性を上げてきたのはワカシ。ヒット数もますます増え、とうとうイケスが底をついてしまいました。
残念ながら10時過ぎに早揚がりとはなりましたが、解禁日だけあって全員ヒラメの確保に成功。頭11枚、私も5枚(リリース含み)釣ることができました。当日のヒラメの型は1kg急が中心で3割がソゲ、2割が良型といった感じ。翌日以降も順調に数を重ねております。
泳がせ釣りの入門魚ヒラメ。波崎・鹿島・大洗出船は解禁直後で爆釣のチャンス!この機会にぜひ狙ってみてはいかがでしょう?

[タックル]
リーオーマスターヒラメ270M
電動丸400C PE3号150m
ヒラメ仕掛け(親孫ともにシングル)
錘80号 赤ホログラム
活きイワシ(中羽)

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