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フィッシングショーより新商品レビュー【手巻きリール系】

今年は2月1~3日で行われた『フィッシングショーOSAKA2013』。 50回目を迎える今回は大盛況だったようで3日間で5万5千人以上の人が訪れ、前年比107%にも達したそうです。 今回はフィッシングショーにてTwitterで紹介した手巻きリール系をご紹介。カタログ等で数値は調べられるので感想や小ネタを中心に綴ります。

DAIWA

 

・セルテート 10種類 3月発売予定
3年ぶりのモデルチェンジとなったセルテート。今でこそピシッとした精度と剛性が両立したスピニングリールは多いですが、約9年前にR4(リアルフォー)と呼ばれるパワー・操作性・耐久性・カスタマイズの4項目をコンセプトとして登場した際は大いに話題になったものです。
さて今回のモデルの機能向上点は

1.非接触型防水機構の「マグシールド」をラインローラーに搭載。
2.ローター部へ軽量高剛性のザイオン樹脂を採用して回転レスポンスの向上。

ラインが触れて高回転にさらされるラインローラーは防水が難しい箇所です。それでいながら回転不良が発生するとラインへのダメージは一気に高まってしまいます。
ローター部は軽くとも剛性が足りなければ、いくら精度の良いギアを使っていてもネジレが生じて力は伝わりきりません。
この2点の改善は実釣において非常に恩恵が大きいところ。使ってみると違いを体感しやすい部分ですので快適性は格段に向上します!

また今回採用されたセルテートの「ザイオンローター」や「マグシールドラインローラー」はアフター担当部門のスポーツライフプラネットにて旧モデルのバージョンアップ企画が実施されます!

併せて、ギア比交換カスタムサービスも好評実施中。
お手元に10セルテート2506があったとするなら、
マグシールドラインローラー+ZAIONエアローター+ハイギア化で、
一つテンヤ特化カスタムなんてことも可能です!

進化を続けるセルテートはこれからも釣り人の期待に応え続けます。

SHIMANO

 

・ステラSW 13種類 3~5月発売予定
広い会場内において凄まじいまでの注目を集めていたのが、超ド級のターゲットを仕留めるために生まれたシマノが誇る最強のスピニングリール「ステラSW」

思う存分、闘うがいい。

というキャッチコピーを納得させるだけの存在感のある一品です。
様々な改善点はカタログのとおりですが、印象は「剛性」の一言に集約できます!
今回は前作よりモデルチェンジまでの期間が短く感じられますが、この期間の内容の濃さは近年稀に見るものだったといえるでしょう。

思い起こしてみてください。

ステラSWが登場した08年には相模湾に30キロ近いキハダが初回遊し、09年には外房大原沖で49.5キロの世界記録となるヒラマサが仕留められました。10年は伊豆南沖にてクロマグロとキハダが回遊して一躍マグロブームとなりクロマグロは80キロ級まで浮上。11年は相模湾にて空前の大型キハダラッシュに沸き、連日50キロ級が取り込まれるなか最大91キロ(ワタヌキ)が獲りこまれます。そして記憶に新しい12年は早々に相模湾へキハダが回遊し、初期は20キロクラス中心に中盤より大型化! 最大77キロ(ワタヌキ)まで仕留められ60キロ級も何本も上がりました。コマセにも本格的に付いたのでエサ釣り師の記憶にも新しいことでしょう。
関東だけでもこれだけ凄まじいですが、他のエリアも凄まじくクロマグロ、キハダ、ヒラマサ、とくにカンパチは10年の玄界灘で世界記録となる71.15キロが浮上。釣法が確立され耐えられるタックルが揃うと共に釣果は確実に伸びてゆきました。キャスティングゲームが本格的に認知されだしたのもこの頃からです。
そして最近はルアーだけでなく、マグロのフカセ釣りにも積極的に用いられるようになってきています。

ここまでくると今回の進化はもはや必然です。

そこに魚がいる限り闘う。というステラSWに課せられた使命をきっと全うするでしょう。
前置きが長くなりましたが注目されるステラSWにおいて特に人だかりが多かったのが「14000XG」と「30000」です。
14000はキャスティングで狙う大型ヒラマサやGT、そして100キロまでの近海マグロに。前代未聞の30000は300キロ級クロマグロを本気で狙う一品です。
300キロ近いクロマグロというと津軽海峡や沖縄の久米島や石垣島というイメージを抱きがちですが、関東からでも何とか日帰りできる意外な近場にもいるものです。記録としては古いですが南伊豆手石のT丸の玄関に張られた巨大なマグロの魚拓。

10年前、伊豆諸島海域にて仕留められた1本。近年はここまでのサイズの捕獲情報はありませんが、現在でもぽつぽつと目撃情報は入ってきます。

さて新型が出てきて気になるのはカタログ掲載外の部分や新旧の互換性です。会場では無理でしたが終了3日後に6000PGのサンプルが店舗に来たので色々見てみました☆

 

・ドラグノブ
最大力付近での設定幅が広い新型ドラグノブは旧モデルにも取付け可能!これで限界値付近でのセッティングに余裕が生まれます☆

・ローター周り
ベールはチタン製でローター下部には樹脂カバーが付いて傷つき防止。ペンシルをジャークすると意外とぶつけるので嬉しい加工です。オイルインジェクションを排して剛性と防水性も強化されています。

 

・ハンドル周り
ハンドルは軸部のピッチが違うのでポン付け不可能…。6000番までは軸根元はカシメているので取り外せず。でも長さや太さは同じ模様。8000番以上は軸交換で左右を変えるので、もしかしたら08タイプの軸を使えば08モデルにつけられるかも…。防水キャップは取り付け可能。性能は上がりませんが装飾として良いでしょう♪

劇的な進化の評価はフィールドで出ます。きっと記録的な大物を数多く仕留めてくることでしょう!

スタジオオーシャンマーク

・大田ガレージモデル ブルーヘブンL50Hi S2T 参考出品
ソルトルアーリールのカスタムパーツの老舗、スタジオオーシャンマークよりブルーヘブン50のスローピッチジャークの特化モデルが発表されました。
具体的にはシャロースプール・ハイギア化・カスタムレバードラグといったところ。
リールの知名度は決して高くありませんが、その完成度は群を抜いた一品。同社のリールは店舗にて糸巻きをしていると精度と剛性が桁違いです!
今回は参考出品ながらも年内には受注開始の予定。完全メイドインジャパンで大田区の職人魂が注がれた大田ガレージモデルは少数限定生産。受注発表があった際には見逃さないように注意しましょう。

ゼブコ)クオンタム オーシャンマークカスタム 初夏頃発売予定
海外で人気のベイトリールのクオンタム。日本では正規輸入されていないので知名度の低いリールですが、やや大型ボディの剛性はバッチリでゲームフィッシングを意識したドラグ性能も秀逸です。
類似モデルとしてシマノのクラドをイメージして頂けるとサイズは分かりやすいかもしれません。オーシャンマークのダブルハンドルやシングルハンドルがついてお求め安い中堅機種になる予定だそうです。

夏以降も面白そうな企画を耳にしております。フィールドへの意識が非常に高いメーカーなので今後もきっと良い製品を送り出してくれることでしょう。

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