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【タックル小ネタ】アルミバットを使いこなす

最近の高級船竿では標準装備となったアルミバット。高剛性で格好よく、機能性に優れているからこそしっかり使いこなしたいものです。

アルミバットの弱点を解消する

よいところはカタログなどで余すことなく掲載されていますが気になるのは弱点。代表的なものでは「重い」「冷える」「サビる」「スクリューが緩みやすい」「傷が目立つ」といったところでしょう。
「重量」に関してはメーカーの努力によって剛性を維持したままの肉抜きが進み、「冷える」ことについては冬以外は気になることは少ないでしょう。「サビる」に関しては使用後の塩抜きなどのメンテで十分に防ぐことができます。
そして残り2点、緩みやすさと傷についてもも効果的な解消法があります。

緩みを防ぐには?

アルミバットは樹脂製バットに比べて、なぜスクリューが緩みやすいのでしょう?これは素材の剛性に起因しているようで、アルミより柔らかい樹脂製バットは、締め込んだ際にスクリュー部が互いに軋んで噛み合うため保持力が強く働きます。対してアルミはスクリューを絞める程度の力では素材の軋みがほとんど出ないため、振動などのちょっとした力で緩んでしまうのです。
これを防ぐ手段としてあげられるのが「Oリング」。これをスクリュー同士の間に挟ませることによって、弾性でスクリューの緩みを押さえつけます。よくネジの緩み止めに用いられるスプリングワッシャーと同じ原理で、小さな部品ですが効果的です。同じような理由でスクリュー部にプラワッシャーを入れているメーカーもあります。
また非常に強い力がかかる大物釣りでファイト中のスクリュー緩みは致命的。この場合はスクリュー部をビニールテープで巻き付けるとよいでしょう。釣行毎に巻き付ける手間はかかりますが千載一遇のチャンスを逃すよりは安いものです。そのほかに輪状のスポンジをスクリュー部に被せる方法あります。
そしてリールシート部以外にバットジョイント部のガタつきが気になるようなら、布ガムテープをフェルール底面に張り付けるれば緩衝材となりガタや傷も防止します。


最近の製品は「アルミ+樹脂」など改良され緩みを克服しつつあります。弱点を補って使いこなしましょう。

アルミバットを傷から守る!


素材剛性では樹脂に勝るアルミ素材ですが、金属製リールフットやロッドクランプを装着すると素材が傷付き、整備を怠るとサビを発生させます。とくにきれいにアルマイト処理されたリールシートは取り扱いに神経を遣います。そんな面倒を解消する小物をご紹介します。

DAIWAアフターパーツ:「スタンドカバー」
最近のDAIWA製電動リール標準装備になっているゴム製のリールフットカバーで、従来のフット先端にはり付けるタイプから両端を被せるタイプになりました。
これにより従来品より固定力が増し耐久性も大幅に向上しております。傷つき防止はもちろん、グラつき防止や相性が悪かった樹脂製リールフットのリールも安心して使用できます。サイズが二通りあるので注文する際は注意しましょう。
※ 小:300まで 大:400以上 税込315円


従来品より大幅に使い勝手が向上しています。リールシートのガタに悩まされている方におすすめです!

第一精工:「細竿径用アダプターセット」
本来は細竿をロッドキーパーの径に合わせるためのゴムカバーですが、これをロッドクランプをアルミバットに取り付ける際に挟むと傷がつかず固定力がアップします。様ざまなサイズがセットになっており値段も安いなのでおすすめです。

※販売もされていますが4月30日まではメーカーにて無料プレゼントキャンペーンが行われております。詳しくはメーカーHPにて・・・

アルミバットが標準装備されたロッドは高級モデルばかり。清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入された方も多いでしょう。 利点も弱点も把握して末永く使用したいですね。

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