2011/03/25
深海釣りの定番。大きな輪が特徴的な深海リングは仕掛けから発生した糸ヨレを軽減して、道糸・幹糸のヨリ切れを防ぐ必須アイテムです。
![](http://tj-web.jp/blog/p-koba/files/2011/02/P2253969.jpg)
前回アコウ船でお世話になった船宿さんでは、船長がリングを自作して実際に自分で使っています。その船長によると、
「最近の深海リングは高いよ~。へたすると5000円近くするよね。でも自分で作ると2000円もあればできるよ。」とのこと。
確かに構成パーツ自体は多くなく、そう言われると作成意欲が湧いてきます! さっそくパーツを集めて自作してみましょう。
■リングの素材は?
深海リングの特徴的なリング。前出の船長が自作する際は、牛の鼻輪に使われている「牛かん」を使うそうです。様ざまな素材がありますが、深海リングに適した素材は真ちゅう製とのこと。重量・強度ともに十分で、中オモリとしての機能も備えため、アコウ釣りで威力を発揮します。
さっそく「牛かん」を調べてみると、ホームセンター等で1個1000円前後が相場の模様。これにボールベアリングサルカンを組み合わせればいいわけです。
■組み立て開始!
リングの「牛かん」を発注し、組み合わせるボールベアリングサルカンも用意します。届いた「牛かん」は太軸で、サルカンの適合サイズは10号。それ以下のサイズのサルカンは大型スプリットリングを併用して組み込みます。
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牛かんは中央が割れてネジで固定するようにできています。取り付けはいたって簡単で、サルカンを通して止めるだけ。もし、ネジの緩みが不安ならば固定部に瞬間接着剤を落とすと確実でしょう。
![](http://tj-web.jp/blog/p-koba/files/2011/02/P2253963-300x225.jpg)
組立工程わずか2分。簡単にオリジナル深海リングが出来上がりました♪。
今回作ったのは大型ボールベアリングサルカンを上下に配したシンプル構造の船宿レプリカと、スプリットリングを介して回転性に優れたダブルボールベアリングサルカンを組み込んだオリジナル仕様の2つです。
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重量も市販品に比べ90g(24号相当)増量。 中オモリ一体の状態なので重心ブレがなく、絡み低減や沈降性能UPが期待できるので実釣が楽しみです。
現場での実釣テストは3月中旬の予定です。
![](http://tj-web.jp/blog/p-koba/files/2011/02/P2253975-225x300.jpg)
このような小物も、こだわりを持って作成し、実釣で効果を発揮したときの喜びは格別です! ただ漠然と釣るのではなく常に探究心をもって様々な角度から魚へアプローチしたいものですね。
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2011/02/25
【黒いPEライン】
![3055203_1403524918](http://tj-web.jp/blog/p-koba/files/2011/02/3055203_14035249181-300x225.jpg)
![DSC00532](http://tj-web.jp/blog/p-koba/files/2011/02/DSC005321-300x225.jpg)
![OLYMPUS DIGITAL CAMERA](http://tj-web.jp/blog/p-koba/files/2011/02/P61031101-300x225.jpg)
クロシビカマス(スミヤキ)・タチモドキ・ヨリトフグ(ミズフグ)。この3種を見て背筋が寒くなった方は(損失的に)痛い思いをしたことがあるのでしょう。
![](http://tj-web.jp/blog/p-koba/files/2011/02/P6103112-150x150.jpg)
まだ体験されたことのない方に説明しますと、これらは縄切り魚と呼ばれる魚たちでPEラインのマーキングをエサと勘違いして噛みつき、道糸の高切れを引き起こすやっかいな魚たちです。
もちろん巻き上げ中に起こることもしばしば見受けられます。追い食いを成功させ、ズッシリと重い仕掛けが海の藻屑となったときは、かなりのショックを受けることとなるでしょう。
■価格は通常PEより控えめ
縄切り魚に狙われない道糸。その代表格が黒いPEラインと言われます。見た目どおりに真っ黒に仕上げられており色分けされていないぶん通常モデルより割安な傾向にあり、各ラインメーカーから発売されております。
一度でも被害に遭えば使いたくなる黒いPEラインですが、当然のことながらラインでのタナ取りは不可能ですから、使用に適するのは主に中深場釣り。たとえばオニカサゴ、イカであればヤリイカなど、底から狙う釣り物になります。ただしヤリイカは反応が高く浮くときもあるので、その場合は別です。
おすすめはやはりキンメやアコウといった深場釣りです。糸巻き量が多く道糸そのものが高額になりますから、高切れの損失は大きくなります。また、ラインのマーキングでタナを取ることがまずないため、単色だからと支障をきたすこともありません。
![](http://tj-web.jp/blog/p-koba/files/2011/02/P2213962-300x225.jpg)
特徴を把握し使いこなせば有効なライン!一度試してみてはいかがでしょう?
【大型電動リールを使い比べてみる】
2度の発売延期を乗り越えて先月末にやっと発売となったのが、電動丸9000ビーストマスターZB。すでに本誌『隔週刊つり情報』連載「実釣見聞録」でも紹介しており、カタログやテレビなどにも登場、大いに話題となっております。今回は実機を使う同行者がいたので、そのほかのリールと比較しながら、私なりに観察してみました。
ちょうど都合のよいことに、当日は右舷ミヨシから
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・シーボーグブル1000(リンクはタナコンブル1000)
・CX-4HP ディープマスター(リンクはCX-4HP/LT)
・電動丸9000ビーストマスターZB
・シーボーグ1000メガツイン
と、精鋭モデルが並びました。
■落下速度は?
落下は速ければ速いほうがよく、真っ先に魚へアプローチできるので釣果にも差が出ます。全員オモリ300号での落下させた結果は……(※あくまで実釣当日の結果です)
1.電動丸9000ビーストマスターZB
2.シーボーグブル1000・シーボーグ1000メガツイン
4.CX-4HP ディープマスター
の順番となりました。やはりスプールインモーター構造が物を言ってますね。シーボーグ2台は構造がほぼ同じなので同着でした。
■巻上速度は?
カタログに載ってまおりますが現場で試して見た結果は……
1.シーボーグ1000メガツイン
2.電動丸9000ビーストマスターZB
3.シーボーグブル1000
4.CX-4HP ディープマスター
メガツインが圧勝でした。カタログ表記毎分200m巻上はダテじゃありません。次いで電動丸。大口径スプールは最初から最後まで速度にムラが少なく安定感抜群。しかも楽々モードでバラし低減ですから恐るべきリールです。ブルは旧モデルながら頑張ってます。Hタナコンがほぼ同性能ですので参考までに。
※ただし速く巻きすぎるとハリスが幹糸に絡みつきます。実釣では毎分140m前後で巻ければ十分ですね。
■消費電力は?
MYバッテリー派には死活問題? 全員の釣果が同じではなく、使用電源の差もあるのであくまで参考に。
1.シーボーグブル1000
2.シーボーグ1000メガツイン
3.CX-4HP ディープマスター
4.電動丸9000ビーストマスターZB
意外に低燃費だったブル。水深500以浅でスプールが細くならなかったのが功を奏したのでしょうか。次いで僅差でメガツイン。ギア比と回転数によっては順位変動もありえます。そしてCX-4。正確に計ってはいませんが瞬間的に必要電量が多い気がします。最後に電動丸。大出力ブラシレスモーターを電気消費の多い楽々モードで使えば納得の結果。でもこれは、バッテリー容量に余裕があればだれよりも余裕の釣りが展開ということでもあります。
ちなみに電動丸9000BMZBで7Ah使った計算です。状況によって変動すると思いますので参考までに・・・沖ノ瀬・平塚沖・初島沖辺りのキンメ・アコウ・ムツはPE8号800mクラスの電動リールで7~9Ah前後の消費電力です。バッテリーは多少余裕のある容量のものを選びましょう。
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2011/02/18
皆様はじめましてm(_ _)m
この度、ほぼ週間でブログを書かせて頂く事となりましたP.kobaです。
船釣りを中心とした釣行期から、ちょっとした釣り小ネタまで幅広く扱いたいと思います。
これから宜しくお願い致します☆
深場釣りの代表魚の一つアコウ(アコウダイ)。普段は500m前後の水深に生息し、複数ハリ掛かりし浮き袋が膨張して海面に浮かび上がる「提灯行列」が有名な魚です。今回はアコウの模様を占うべく、平塚へ釣行しました。
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■今年のアコウはどこに?
アコウ狙いとしては時期が早いため群れも固まっていないと予想される時期でしたが、釣行日に平塚のH丸のアコウ乗合に集まった釣り人は5名。平日出船の深場船としてはそれなりの人数です。それに船長を加えた合計6名で狙ってゆきます。
提灯行列が有名な魚ですが、船長は「顔を見れればよい魚」と度たび言います。アコウは大きい魚から先に食いつく傾向があるそうで、徐々にサイズが小さくなって、最後にホウズキが掛かります。ですので、釣れた魚を見て海中の状態を予測して「根を枯らさない」ように釣るそうです。
ちなみに、今年に入ってからのまとまった釣果はまだなく「今日も『探検』丸だね。アコウが見つかるといいけど」と明るく話す船長。そうは言いつつも、過去の実績から、必ずアコウの着き場を見つけ出してくれることでしょう。
■秘密兵器!?
1流し目は空振りするも2流し目より待望のアコウが浮上します。しかし1人しかアタリがないことから、魚はまだ固まっていないようです。釣り上げた常連氏に話を聞くと「ストンと落ちたところですぐアタったよ」とのこと。「溝」で落として多少待ったそうですが、追い食いもなかったことから単独でいた魚だったようです。
こうなるといかに仕掛けを溝に入れられるかが勝負になります。通常ならば溝に入る入らないは運が大きく左右します。しかし、この船宿には秘密兵器(?)があります。
それは300号の丸形オモリ。メーカーでは企画していないこのオモリは船宿でひとつずつ作り上げられたオリジナル品。沈下は250号の胴付オモリと大差なく遅いのですが、最大の利点は「海底を転がる」こと。アコウは起伏のある岩礁帯のくぼみ、溝とも呼ばれる海底に変化のある場所に着く傾向が強い魚です。このオモリは着底後、道糸を緩めるとアコウの着いていそうな場所へ傾斜に沿って転がって行くというわけです。
オモリが止まってアタリがなければ道糸を張り、軽くオモリを浮かせてから再び着底させて転がします。転がらなくなったら底から10mほど巻き上げて落とし直し。アタリがあれば道糸を送り出しますが、その際にも転がるので、アコウが着いていると思われる場所を広く探ることができると推察されます。アコウに対して非常に有効と思われるオモリですが、乗船しなければ購入できません。
■付けエサ添加剤の効果!?
その後の流しでポツポツとアタるもやはり単発ばかり。ここでやや沖合に移動し、当日最深となる450mへやってきました。
ここまで外道すら手にしてない私・・・。同行者は先の流しで良型Get!
この状況を打破すべくエサに添加剤を浸透させてみます。水温が低く光とエサの少ない深海において臭いは魚がエサを探す重要な要素のはず。強烈な臭いは魚にエサを気付かせ、住みかから引き出すだけの力を持っていると期待したわけです。
すると、これが功を奏したのか、下ろしてすぐにアタリ到来♪ 時間をかけて巻き上げるとまずまずのアコウが浮上。しっかりと添加材を加えたエサを食っていたのでした。
この後もポツポツとアコウは船に取り込まれましたが群はまだ固まっていなかったようで1人の仕掛けに複数掛かってくることはなく、釣果は0~2尾で型は1.6~2.4kg、船長が竿頭でした。
平塚周辺のアコウは3月ごろから魚がポイントに固まるものと思われます。多点掛けはなかったもののポイントにはアコウが着いていたようですので、これからのシーズン、期待していいといえるでしょう。
[使用タックル]
・竿=CX-4ライトディープ
・リール=コマンドCX-4HPディープマスター
・道糸=PE8号800m
・仕掛け=胴つき8本針
・オモリ=300号
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