Archive for 2月, 2012

20/24 想定以上のオモリで試釣する

2月 15 2012 Published by under 本誌記事

●協力/発売まであと3カ月!ティカジャパン株式会社

ラインタッチもなし。本 当にイケますよ

女性釣り師や子どもを持つお父さんたちの期待を背負いつつ、「つれる竿プロジェクト」は紆余曲折をへて商品名『MAGICAL☆ONE』が完成、あとは量産、発売を待つばかり。

「いつ発売するの?」と、最近ツッコまれるのだが、発売は5月上旬、釣具店ほかで発売します。宣伝になっちゃいますが、「ぜったいに買う!」と決めている方(感謝感謝です)は予約してみてください。メーカー希望本体価格1万5000円です。

まあ、実際の店頭価格についてはゴニョゴニョゴニョと濁しておいて、今回も試釣の話。

つれる竿・MAGICAL☆ONEのコンセプトは「1本で何でも釣れる竿」。

初心者や女性でも船酔いの心配がない内湾で、季節ごとの釣り物を1本の竿で楽しめたらどんなに素敵だろう! と考えた。

「いんじゃね」ぶっきらぼうに答える「船釣り 百景」の訓覇さん。この日、訓覇さんは新品の 汎用ロッドを折りました。つれる竿の勝ち(競 ってません、念のため)

そこで、プロジェクトチーム(ティカジャパンの吉田俊介さんと私+時どき食べたガール笹本)は様ざまなアイデアを投入、オモリ6〜8号のイイダコから、オモリ40号のライトアジまでを1本でこなせる竿を作成、不調だったアナゴとライトマルイカを除く、ほぼすべての湾奧の釣り物で試釣をこなし、製品として絶対的な自信を深めてきたのだった(本当)。

と、ここで量産が始まるのだが、ちょっと試してみたいことが出てくる。それが、

●想定以上のオモリを背負わせて釣ったらどうなるか?

想定外の「激しさ」ではスパイラル釣法の2段シャクリを終日繰り返す案もあったが、吉田さんが断固反対して断念。
そこで、じんわりと想定外の負荷をかけるべく選んだのが、

●アマダイ釣り。

場所は真鶴のさい丸。オモリは60号で、FL(またはM)サイズのプラカゴにアミコマセを入れて狙う。この仕掛けの重さと抵抗はライトアマダイのほか、

スライドバットを伸ばした状態でキーパーのク ランプを付ける。ブランクスがグリップの中を 通っているので強度は問題なし

●イサキやハナダイのウイリーシャクリにも共通する。

MAGICAL☆ONEのオモリの上限は40号、想定としてはライトアジまでだが、どうだろう? ライトアマダイやイサキやハナダイに使えたら、さらに楽しいではないか。

ついでに、電動リールが装着できるか、ロッドキーパーに装着できるか? 試してみる。

「そんなの、つれる竿のコンセプトにありませんよ!」と、吉田さんが汗をふきながら抗議してきそうだが、構わない。お客さんがやりそうなことは一応やっておいて損はないのだ。

結果は写真のとおり。

水深80メートルでオモリ60号をシャクっても破損せず、コマセカゴをしっかりと動かすことができ、アマダイも釣れた。

さすがにオモリ60号を背負わせるとバットから力強さは感じないが、問題なく使えるレベルで、やはり軽く感じた。

穂先はもちろんライトアジ仕様の硬いほう。

水深 80 メートル、オモリ 60 号、 40 センチのア マダイ。いっしっしっ

高速巻き上げ、または良型アマダイが掛かったときに竿が深く曲がっても、ラインタッチ(道糸が竿本体に当たること。嫌がる釣り人が多い)はしない。

電動リールもしっかりと装着でき、キーパーへの装着も問題ない(DAIWA製。ラークは試していない)。

ただし……。
ここで早合点しないでほしいのが、つれる竿・MAGICAL☆ONEは、

●あくまでオモリ40号までが想定範囲で、60号で無理をすると破損の恐れがある。

ということ。その上でテストしてみて、

●ライトアマダイ、イサキ、ハナダイにも使えるんじゃない?

と真剣に思ったのであった。

次号、今までにない使用説明書を考える!?

コメントは受け付けていません。

19/24 試釣のはなし、秋〜冬編

2月 01 2012 Published by under 本誌記事

●協力/新年もティカジャパン株式会社

これまで「つれる竿」MAGICAL☆ONEで試釣、連載で紹介した釣り物は次のとおり。

オモリ30号プラスイシモチ1尾が掛かったときの曲がり。元が残っています

●ライトアジ(オモリ30号)
●ライトマルイカ(同30号)
●ライトタチウオ(同30号)
●タチウオジギング(メタルジグ60〜120グラム)
●カワハギ(オモリ25号)
●カサゴ(同30号)
●シロギス(オモリ15号)
●イイダコ(オモリ6、8号)

そのすべてで初心者または女性に使ってもらい、同時に船長にも意見を聞き、問題なく釣ることができることを確認した。

イシモチには若干硬いかな?と思っていたが、問題なさそう

その後、現在までに次の5魚種を試釣。

●イシモチ(オモリ30号)
●餌木スミイカ(オモリ10号)
●湾フグ(オモリ10号)
●東京湾アイナメ(オモリ5号)

●アマダイ(オモリ60号)
今回は試釣の続報。

[イシモチ]食べたガール・笹本里絵が金沢八景の黒川丸にて料理連載の取材にて試釣。

当日は食いが渋かったそうだが、笹本は置き竿でイシモチを連発、連載担当・内山によれば、「置き竿で釣れる竿はいい竿です」と言い放ち、怪気炎をあげていたそうだ。

船長のコメントについては、「いけね、聞き忘れました」とのこと。ダメじゃん、内山。

ともあれ周りに見劣りしないペースでイシモチを釣っていたことからも問題はなさそう。穂先はAタイプ(硬め)を使用。

餌木スミイカでは竿頭になることも。浦安吉久・峯岸船長撮影

[餌木スミイカ]本誌アルバイトのTさんが、浦安の吉久にて数回にわたり繰り返しテスト。穂先は軟らかめのSタイプ。

いわゆるデッドエギングは穂先に現れる微妙な変化に即合わせで掛ける釣り。実は「つれる竿」プロジェクトにおいて、餌木スミイカをクリアできれば感度は十分と考えていた。

Tさんによれば、「アタリがハッキリ分かって、合わせも効くのよ。とにかく軽いのもいいわ。もう、この竿じゃないと釣れないから、持って帰っていい?」と大変のお気に入り。プロトは回収ですから、あげません。

[湾フグ]今年の模様を反映してアカメ主体の釣り。ツリタガール・入澤亜美、編集部加藤が試釣し、アカメを数尾釣っている。穂先は軟らかめのSタイプ。

結果は「まあまあ使える」レベルだったとのこと。

ちなみに湾フグ入門にはシロギス竿がすすめられることもある(私もそうだった)ため、無難な結果といえそうだ。

湾フグではそこそこの使用感。とりあえずトライしたい人の背中を押すことができる竿だ

[東京湾アイナメ]大ベテランの本誌APC平林潔さんと加藤記者に使っていただいた。

記者は沖釣りのベテランだが東京湾のアイナメは初めて。先入観なしに使ってみて十分に釣れて、楽しめたという。スピニングリールを装着時のバランスも違和感なく、キャストもしやすかったという。オモリ5号の軽量仕掛けをコントロールでき感度も良好。平林御大からも、「穂持ちに適度な張りがあり、穂先の感度もいい。十分に使える竿だ」とお墨付きをいただき、竿の素性のよさに自信を深めたのだった。

さて。アマダイについては、開発時に想定しているオモリ号数を超えた仕掛けでの試釣となった。その目的と経過と結果については、次号。

次号、最終サンプルVSオモリ60号+魚類!?

見事な竿さばきでアイナメを掛ける平林さん。御大が使うと高級ロッドに見えます

最終プロトはベテランにもどんどん使ってもらう予定。ブラクリのアイナメで好調だったってことは、バスフィッシングにも使えたりして

コメントは受け付けていません。