Archive for 8月, 2011

8/24 カラーリングアンケート募集

8月 15 2011 Published by under 本誌記事

●協力/よくやったぞなでしこティカジャパン株式会社

サンプルは『つり情報 ホームページ』でカラ ーにて見ることができます。アンケートご協力お願いします

つれる竿プロジェクトはプロト1号による試釣と平行して、女性釣り師によるアンケートで商品名を「MAGICAL★ONE」、ボディー(ブランクス)色をピンクとすることが決定した。

今回からカラーリングのサンプルを並べて色を決めていく。

「沖藤さん、カラーのサンプルが上がってきました。どうでしょう」

台風一過の外神田。あやしげなロッド撮影(次号、青物用ロッドを特集しちゃいます)の準備が進むつり情報編集部のテーブルに、企業秘密が詰まったサンプルを広げるティカジャパンの吉田俊介さん。

パーツはブランクス、グリップ回り一式。中でもやはり重要なのはブランクスだ。

「材料であるカーボンが黒いので、打ち合わせた塗料をそのまま塗ると若干暗く仕上がってきます」

短く切ったブランクスは3色。

●濃いピンク(というより赤)、
●メタリックピンク
●ラメ入りピンクの3つ。

その中で本命とされるのがメタリックピンク。

「ケータイの色をサンプルにしているだけに、なかなか質感が高いですよね」

これには編集部員も興味津々。しかし目線はすぐにラメ入りピ
ンクへ移る。

「うわっラメ入り、派手だなあ〜! これはないでしょ!」

「いえいえ、皆さんが勝手に決めてはいけません!」

毅然とした態度で編集部員をシャットアウトする吉田さん。
正義漢である。

「じゃあ、ブランクスの色、うちのホームページでアンケートをとりましょうか」

「またやるんですか?」

「女性に聞く、それがこの竿の開発の約束ごとですよね。なでしこジャパンも世界一なったことだし」

ここから時事ネタでしばし盛り上がる「つれる竿」プロジェクトチーム。

「で、グリップはどうしましょうか?」

「これもアンケートとりましょうよ」

「黒、青、赤の3色なんですけど……」

「あれ? 黄色とかってなかったでしたっけ?」

「いやその、在庫が少なく、改めて注文するとコストがかかってしまうことが判明して……」

「じゃあ、リールシートも黒だけなんですか?」

「これも色を着けられますよ。でも、コストがどんどん上がってしまうことが判明して……」

政治家でも電○会社でも、ペーパー棒読み記者会見が当たり前の世の中にあって、吉田さんはアドリブで汗をふきふき真剣に釈明してくれるのだった。

「100本製造するとして、1本1万円以内に収めようとすると、グリップは黒、青、赤のどれか、リールシートは黒1色。これが条件なんですね、吉田さん!」

「いやまあ……そうなんです」

「じゃあ、グリップの色を組み合わせるのは?」

「あ、それは可能です」

そこで黒と赤と青を何通りも組み合わせてみる。

「これでどうでしょう? 黒と赤のツートン」

「はあ……4通りのグリップとブランクスを並べた画像を女性に投票していただくわけですね」

「今回は色を選んでいただくので、告知&投票方法をつり情報ホームページに掲載しましょう。で、抽選で1名様に完成品をドーンとプレゼント!」

「ええ!?また完成品プレゼント出すんですか?」

メガネを直し驚く吉田さん。

「はい。アンケートを募集するたび、完成までに3本ぐらい出しましょうよ。開発コストというか、マーケティング費と思えば、どうってことありませんよね? これで2本目♪」

「ま……まあ、それも含めて、1本1万円以内に落ち着けなくちゃいけないんですよね。本当にできるのかなあ……」

★と、いうわけで、つれる竿・MAGICAL★ONEのカラーリングアンケートをつり情報ホームページで行います。(注:アンケートは終了しました)
●応募資格は女性。なりすまし厳禁!
●ホームページhttp://tj-web.jp/インターネットで「つり情報」で検索。アンケートに答えて、

必要事項に記入してください。

●応募期間は8月1日〜15日まで。決定したカラーと完成品プレゼントの当選者は9月15日号(9月1日発売号)のこの連載にて発表いたします!

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7/24 うまくいきすぎ?シロギス試釣。

8月 01 2011 Published by under 本誌記事

●協力/ティカジャパン株式会社ですが、なにか?

笹本が持参した竿袋。 本牧海づり施設で好評 だったそうだ

商品名が『MAGICAL★ONE』に、カラーがメタリックピンクに決定した「つれる竿」プロジェクト。

今回はプロトタイプ1号を使った1回目の実釣テスト・シロギス釣りのはなし。

舞台は船橋出船で訪れた盤洲の水深10メートル前後の浅場。今回、プロト1号を使ってモニタリングしてもらうのは本誌でたびたび登場しているビギナー・食べたガール笹本里絵。

この組み合わせ、実は7月15日号の第2特集「シロギス釣りのウソ×ホント」の取材。このとき「つれる竿」の試釣も行ったわけだ。

「それって二毛作って言うんですよね?」

とティカジャパン・吉田俊介さんにツッコまれたが、予算がないのだから仕方ない。

●シロギス釣りでのグリップをチェック!

シロギス専用竿はリアグリップの長さ20センチ以内が主流、実際に短いグリップは操作性がいい。

つれる竿=MAGICAL★ONEのグリップは20〜30センチへ伸縮できる可変式(全長170センチから180センチ)で、グリップはスピニング、ベイト両方の取り付け可能。穂先は硬・軟2種を備える。

当然、シロギス釣りではグリップを縮めた状態で、スピニングリールを取り付け、穂先は軟らかいほうをセットする。

一方、モルモット、いや、モニター・笹本里絵の仕様。
・腕力=一般的な女性(強め)。
・体格=一般的な女性(大きめ)。
・技量=典型的な初心者。
何の先入観も持たずに使ってもらう格好の人物である。

そして実釣。

グリップの使用感について不満はないようだった。そこで、2時間ほど使って慣れてきたあたりでリアグリップを10センチ伸ばし、30センチとして使ってもらうと……、

「ちょっと使いづらいです〜」

しめしめ、である。やはりショートグリップはシロギス釣りでは必要と確認できた。

●シロギス釣りでの竿の調子をチェック!

汎用竿は帯に短したすきに長し。完璧に満足させるのであれば専用竿。そう、ある程度の妥協は想定の範囲内である。

ちなみにプロト1号のブランクス(竿のメインの部分)はライト用の竿を元に設計。それゆえ、シロギス釣りには硬いのではないか? と思われた。

ところが、笹本が使う限り、硬いことによって扱いにくさを感じたり、釣れないことはなかったそうだ。この日はプロト1号のほかシロギス専用竿(高級品)と小物用汎用竿(これも高級品)を持参、途中、使い比べてもらったが、驚くことに笹本が最も使いやすいと評したのはプロト1号だった。

実際に私も使ってみたが、プロト1号はオモリ15号では穂先以外、ほとんど曲がり込まない。印象としては硬く思えるのだが、仕掛けを動かしやすく、軽く感じる。

明らかに重量は他の竿のほうが軽いのだが、グリップの重さ(スライド式のため、実際ちょっと重め)がバランスを手前にして持ち重りを軽減、操作を軽くしているようだ。

穂先について笹本は「アタリがスゴくよく分かる」と言う。ホンマかいなと思い私も使ってみたのだが、あれま、敏感さに驚いた。ただし、この日プロト1号に付けられた穂先は改良前、いわば「プロトのプロト」で、量産化するには強度面での不安が残る物。方向性は確認できたものの、まだ評価しきれない。

ちなみに、船橋港つり滝の佐藤正和船長も「まったく問題なし。初心者が使うには分かりやすい竿だと思うよ!」と太鼓判を押してくれた。

試作品のグリップで指に当たる場所もチェック。 手が小さい女性は意外な所に気がつく

この日、シロギス釣り2回目の笹本は49尾を釣って次頭。手前味噌だが、汎用竿でこれほど快適に釣れるとは驚いた。

もちろん専用竿にかなうなんて、これっぽっちも思っていない。ただ、初心者がシロギスを釣るとき、持ち重りせず、仕掛けを動かしやすい竿は、間違いなく強い味方になることが分かった。まあ、その要素が他の釣りでデメリットになるかもしれないが、それは試釣を続ける中で判明していくことだろう。

「つれる竿」の2大釣り物は、
●軽いオモリ=シロギス
●重めのオモリ=ライトアジ

まずはシロギスを難なくクリア、うれしい誤算である。

次号、カラーリングサンプルで再びアンケート案浮上!?

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