林葉直子さんと対面
能登から帰ってきたのは金曜日。すべての釣りが中止になったので、8時過ぎに出て、自宅には4時ごろ着きました。そこで当初は参加する予定のなかった飲み会に参加することにしました。ワタクシもつくづく酒好きだと思いますが、今回の飲み会だけは本来、仕事を差し置いても参加したかったのです。
理由は、元女流棋士の林葉直子さんが飲み会のゲストだからです。林葉さんといえば、将棋をやらない方もごぞんじでしょう。不倫、宗教、整形など芸能界を色いろと騒がせたのは記憶に新しいところです。つい最近は自己破産騒動などもありましたね。
とはいっても、ワタクシにとっては将棋に興味を持ったころからの、あこがれの女性でした。高校生のころ、セーラー服を着て対局に臨む姿、それはそれはとても美しいものでした。それ以上に彼女の強さは驚くべきものがあったのです。女流王将戦の連続防衛記録は、たぶん今でも破られていないと思います。
林葉さんは現在アラフォーくらい。初めてお会いした彼女は多少、お痩せになってはいましたが、かわいかったころの片鱗はたっぷりと残っていました。その方が目の前にいるのです、緊張するなと言うのが無理な話。同じく将棋ファンのカームさんもこの話を聞きつけて飛んできたクチ、多少表情がこわばっているのはワタクシにも分かります。
しばらく雑談を交わしたあと、なぜか将棋盤が用意されていることに気がつきました。今回の幹事、トクッペさんが用意していたのです。
「一局やれば」とトクッペさん。
「やりましょうよ」と林葉さん。なんと居酒屋の片隅で将棋が始まってしまったのです。断っておきますが、一応ワタクシも20年ほど前に初段の免状を持っていますが、相手は元とはいえ女流王将、それも平手でお相手いただけるというのです。
これは投了時の写真であります。林葉さんの王は手つかず、ワタクシの王は5七の地点まであぶりだされ、なすすべもなく頭を下げました。というか、対局中はあれだけ酒を飲んだのに、緊張して駒は落とすわ、早指しになるわでまったくいいところなし。
続いてワタクシに代わってカームさんが対局。いつもはにぎやかな彼も、傍目で見ても緊張しているのが分かります。で、結局いいところナシで投了。カームさんは釣りでも知られる方ですが、あの谷川元名人の実兄が在籍する○コーの将棋部に在籍したこともある強豪です。
レベルが違いすぎました。将棋界を引退したとは言え、さすがの腕前です。というより、素人2人を相手に対局していただいたことがなんともの感激。終わってからサインをいただき、記念写真も撮らせていただきました(公開は無理か)。サインの内容を見れば彼女の性格も分かろうというものです。林葉さん、トクッペさんに感謝、感謝であります。
ビールがお好きな林葉さん、その後も陽気に楽しく飲んでしゃべって場を盛り上げてくれました。今回同席した方のほとんどは林葉さんの名前は知っているけど、将棋の偉大さはご存じありません、タレントかタロットの占い師程度でしょう。 しかしワタクシとカームさんにとっては一生忘れられない思い出となるはずです。釣りで例えるなら、大塚さんや服部名人と並んで釣りをしたのと同じ。酒席とはいえ、あの林葉王将と対局がかなったのですから……。
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